第6話 財政危機
第一次世界大戦の戦争特需
ロマノフ王朝の末裔の救出
で儲けた、日本だったが
昭和2年
つけが回ってきた
欧州遠征と関東大震災で出た
不良債権がたまり
東北では大飢饉が起き
身売り未遂に発展(幸いにも、英国の植民地から小麦を大量購入してしのいだ)
銀行の取り付け騒動には、支払い猶予令と裏白紙紙幣を大量発行で
急場をしのいだ
翌年には
満州の中華民主党の支援と南京未遂事件を元に、出兵
米仏独ソは、侵略だと批判
イギリスは、過度な出兵は、誤解を招く、朝鮮に在朝英軍を駐留させろと通達
大日本帝国政府、イギリスの意見を受託、平壌と釜山に駐屯を許可
その後、日英共同出兵で、中華民国(国民党)は日英との国交は悪化していき
中華共和国(民主党)と接近を進めた
世界は、恐慌に見舞われ
ドイツでは、ナチス
イタリアでは、ファシストが躍進を進めようとしていた
ロシア帝国
日本名 豊原市
ロシア名 ユジノサハリンスク→サハリン・サンクトペテルブルグ
「ヤポンスキーが破綻危機ですって」
「台湾銀行の破産で、多くの中小銀行が打撃を被ったようで、このままでは、サハリンを見捨てる危険性も」
「ロマノフ資産で救済するのです、資源面でも融通して救済に」
「マリア女王、さすがに、大規模救援は、国家財政に」
「ヤポンスキーには、たくさんの借りがあるのよ」
「たしかにそうですが」
「やるわよ」
南京未遂事件
3月24日に南京で起きた総領事館襲撃事件
この世界では、日本の総領事館は土嚢の撤去が遅れていたことが幸いし
死者を出さずにすんだ
だが、これをきっかけに日本は中国国民党と決別し
中華民主党を支援していくことになる
ドイツは逆に国民党と和解して接近
アメリカは国民党に威圧を与えて和解した
イギリスとロシアも日本と同じく、中華民主党へ接近していくのだった