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対共帝国同盟  作者: 鈴夜
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プロローグ 変わる歴史

1914年8月

日本から、2個軍団が欧州に向かった

英仏露の必死の参戦依頼に、日本がついにおれたのだった

条件として、米と大豆の補給を最低条件に

2個軍団が欧州でドイツを相手に戦い抜いた


イギリスは、日本軍にイタリア米、緑肥大豆を供給

日本は馴れない欧州大豆で創った醤油とイタリア米で飯を食うことになった


だが、それにより、英仏露の信用を取り

戦後の影響を取り払った


モスクワ

「ラス・プーチンの政治に、批判が多いな」

「革命に発展しなければいいんですけどね」

「16年12月末から、マリア皇女とアナスタシア皇女を日本に留学させるらしいですけど」

「何事もなければいいんだがな」


15年5月

日本は、本国から国産米と米国産醤油を在仏の兵士たちに供給

兵士たちの士気は、何とか持ち直した

先月に、ドイツが西部戦線で毒ガス攻撃を仕掛けたため

ドイツへの報復心が高まっていた

これに呼応するように、イタリアも英仏日露陣営に参戦した


16年12月25日

「気をつけるのだよ」

「はい、お父様」

「戦争が終わったら、家族全員でまた暮らしましょう」

「分かってるわ、タチアナお姉ちゃん」

ロシア帝国 第三皇女マリア皇女、第四皇女アナスタシア皇女が訪日のため、モスクワを出発

日本大使も同席し、ウラジオストクへ

後に、マリア皇女とアナスタシア皇女以外の家族全員が処刑されるとも知らずに


17年3月8日

2月革命勃発

戦況は、少しばかり改善されるが劣性で、物資不足に辟易した暴動により

首都の治安軍が皇帝一家を拘束

ロシア臨時政府は、マリア皇女とアナスタシア皇女の送還を大日本帝国に要請したが

大日本帝国は、二人の身の安全が保障できないとして、帰国や送還を拒否

アレクセイ皇太子とタチアナ皇女、オリガ皇女の救出作戦も検討された

だが、欧州大戦遠征で、2個軍団の消耗が大きく、編成が難航し、救出作戦は頓挫したのだった


18年7月18日

ニコライ2世、アレクサンドリア皇后、オリガ皇女、タチアナ皇女、アレクセイ皇太子が

共産主義勢力の処刑隊に射殺された

ニコライ2世は息子を

アレクサンドリア皇后とタチアナ皇女はオリガ皇女を守る形で撃たれた

同日、ソビエト政府は、大日本帝国に、第三皇女マリアと第四皇女アナスタシアの引き渡しを要求

大日本帝国は天皇と皇太子、寺内内閣が揃いに揃って引き渡しを拒否

逆に国内に残っている兵力で北樺太を占領し

サハリンロシア帝国を建国させ、マリア皇女を女王にさせた

イギリスは、サハリンロシア帝国を即日承認した

サハリンロシア帝国に、皇帝派のコサック兵やユダヤ人が次々とロシア大陸を捨て、サハリンに逃げ込んだ

ソ連は、サハリン制圧を狙っていたが、シベリア出兵にきたアメリカの抵抗や、地中海から引き上げてきた 大日本帝国海軍の日本海への展開を受け

遂に、サハリン制圧を諦めたのだった

日本はシベリア出兵には、1個軍団をアメリカ軍の後方支援で送った

史実では、大軍派遣して、大義名分がなくなっても居座っていたが、此処では、大義名分があるが欧州戦線で疲弊しており、違う道を歩んだ

ドイツとの戦争が終わるとそそくさに、満州に撤退し

日本海に戦艦達をおいて、ソビエトに陸海共同で立ち向かうことになった


大日本帝国が、二人の引き渡しを拒否したのは、スイス銀行のロシア帝国の資産の所有権を持つ二人に恩を売り、その資産の一部をもらって、国内(東北)や朝鮮の交通網の強化につなげようとしていた


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