ボクの願い
わたし自身、今声が出なくなっており
筆談でしか話せません。
その中で「物って何考えてるんだろう」という思いたちで
書いた作品です。短い文章なので、隙間の時間にでも
読んでいただけたら幸いです。
目が覚めたら、ボクは「ここ」にいた。
真っ白な、何もない空間に。
ボクは居たんだ。
物音ひとつしない。
いや、音がする前に空間に吸い込まれているのか?
昨日まではあんなに笑ったりして弾んでいたのに。
ボクだけが残ってしまったのか。
それともボクが消えてしまったのか・・・。
考えても、考えても答えは出ない。
きっと。
きっと、そのうち戻れるはずだ。
ボクがもと居た場所に。
きっとまた笑ったり、怒ったりできるはずなんだ。
キミのところに戻れば、ボクはまたたくさんの人と
気持ちの入った声と触れ合えるんだ。
だから・・・。
神様、早く戻してください。
たくさんの感情をのせて、たくさんの人と
会話をしたいから・・・。
ボクを失くして困っている、あの子のところへ。