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感情過多

作者: 月白 深夜

疼く

素手で臓物を掴む感触

喉に詰まった固いしこり

どくどくと脈打つ熱

あまりに剥き出しの感情が

むせ返るような臭気を放ち


喘ぐ

トリガーを引いて

脳内情報過多

鮮烈な記憶の渦の中

閉じ込めたはずの痛みが

何度も何度も浮き上がり


もがく

溺れかける過去の映像

押し退けて腕を振り回し

助けてくれと喚いても

差し伸べられる手はなく

自分の中からは逃げられない


一度生まれた感情は消えることなく

破片は喉に突き刺さり

鈍い痛みを押し殺しながら

僕らはただ

進む以外の道を持たない

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