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必要なもの  作者: 雨妣
1/19

プロローグ

薄暗い空間。



 しばらく目を開けていたせいか、


 段々と周りが見えてくる。



 窓から微かに入り込んでくる電灯の光が私のカーテンを照らす。



  眠れない。



 目を閉じると、瞼の裏に何かが張り付いているような感覚に襲われる。

 

 ここ最近、何をしていても無気力だ。

 

 考える事すら面倒で、全ての物に対する興味や関心を全く感じない。


  でも何故か、今涙が流れている。


  何も感じないはずなのに、

 

  目から生温かい液体が頬を伝っている。



  疲れた。

  

  


  億劫だ。

  

  


  他は何も感じない。

 

 

  目の回りは熱いのに、手先は冷えきっていた。


  喉が渇いてきて、ベッドから起き上がり

  

  ティッシュで涙を拭きとった。


  音をたてないよう台所に行き、コップに水を入れ、

 

  再びに部屋に戻り一口水を飲んだ。


   一気に何もかも気力を失い、


  テーブルの上に無造作に置いてある

 

 睡眠薬を取り、水と一緒に飲み込んだ。



  布団を首元まで引っ張り、ゆっくりと目をつぶると

  

  さっきまでの瞼の裏にあった物は消え、

   

  黒い布が覆いかぶさるようにして、

 

  ようやく私は眠りについた。





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