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エリー達が研究施設の中へと入ると、その中はまるで牢獄のような場所だった。
「刑務所かよ、ここは……。」
外から観察するためだろうか、実験に使われると思わしき人間の入ったその牢屋はガラス張りで作られている。
その中には普通の人間のように見える者もいれば……明らかに何らかの実験に使われた後で、体に異変が起きている者もいた。
「コレが……政府の闇?」
「多分な。」
そしてその牢獄のような場所を抜けると、今度は一変してこの施設の研究者たちの集まる、近代的なオフィスがあった。
もちろんそこには多数の研究者と思わしき人物がいる。そんな彼らは、エリー達が入ってきているという異常にも気付かず、いそいそと忙しなくパソコンへと向かっていた。
「ハッ……マヌケなもんだ。」
ポツリとエリーはそう呟くと、手にしていたハンドガンからサプレッサーを外し、天井へと向けて一発銃声を鳴らした。
「な、なんだ!?」
その銃声でやっと研究者たちはエリー達の存在に気がつく。
「ハロー、平和ボケした野郎ども。死にたくなかったらとっとと壁に手ぇつきな。」
「け、警備兵は何を……げはっ!!」
エリーの言葉に従わなかった人物を、彼女は容赦なく撃ち抜いた。その光景を見ていた他の研究者たちの顔が一気に青ざめる。
「おい、こうなりたくなかったら……とっとと壁に手ぇつけ。変な動き見せたら殺す。」
エリーの言葉が本気であると、先程の行動で焼きつけられた研究者たちは、大人しく壁に手を付いた。
「メイ、やってくれ。」
「わかったわ。」
研究者たちが何か行動を起こすのを見逃さないため、エリーとバリーが監視を続ける中、メイがオフィスにあったパソコンをイジり始める。
アッサリとパスワードも突破し、パソコン内部の情報を探っていくメイ。
少しすると、彼女はエリーへと向かって首を横に振った。
「エリー、ここのパソコンじゃダメ。多分マザーがあるわ。」
「ん、わかった。」
それを聞いたエリーは、壁に手をついていた一人の研究者の肩に手を置いて話しかける。
「なぁ、ここのパソコンの大元はどこだ?」
「し、知らな……。」
パン!!
「ぐぁあ!!」
エリーは容赦なく男の膝を撃ち抜いた。崩れ落ちた男へと彼女はもう一度問いかける。
「おい、最後のチャンスだ。ここのパソコンの大元は……どこだ?」
「ぶ、ブレインは……ち、地下に。」
そして男の瞳の奥を覗き込むようにじっと見つめながら、その言葉を聞いていたエリーは、メイへと向き直る。
「だってよ。」
「それじゃあ地下に行かないと。そのブレインってやつにアクセスしないと始まらないわ。」
「了解だ。」
するとエリーは先程情報を吐いた男の頭を撃ち抜いた。それに対して他の研究者たちが声を上げた。
「ど、どうして彼を殺すの!?」
「あ〜、悪ぃな。今回のアタシらの仕事は、この研究施設を跡形もなくぶっ潰すことだ。そいつはもちろん、情報も潰さなきゃならねぇ。」
そう言いながら、エリーは他の研究者たちの方へと銃口を向けた。
「テメェらの脳みそに残ってる情報も全部……な。」
そして一切の容赦も慈悲もなくエリーは研究者たちを皆殺しにすると、先へと進むのだった。
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