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氷血の魔法使い 〜死なない魔法と氷の魔法使い〜  作者: もりりん
一章 氷血の魔法使い
5/11

[1-4]氷血病治る!?

 学園長からこの学園に居れる猶予をもらってから一週間経ち、最終日になってしまった。今日魔法が使えないと退学になってしまう。

「絶対に魔法を使えるようにして約束を果たす」心にそう誓って僕は学校に入って行った……


「おい、あいつ今日魔法が使えないと退学になるんだってよ」

「そうなのか、よくこの学校に入れたな」

 廊下を歩いているとそんな話が聞こえる。それでも僕は教室に向かって歩く。


 ……教室につくと、僕の机の前に裕翔がいた。

「裕翔どうしたの?」 

 僕は疑問に思ったことを聞くと、「なぁ、カムイお前今日魔法使えないと退学になるんだろ?」

「……うん」

「なんで早く行ってくれないんだよ。なんだっけ? 氷血病っていう病気で魔法が使えないようになったんって言ってたな」

「そうなんだけど……なんで知ってるの?」

「葵先生からお願いされたんだよ。あいつの手助けできるならやってくれと」

 僕は驚いた。葵先生がそう言ってくれるなんて 

「そんなわけで手伝うぜ。友達だろ」

「ありがとう。裕翔」

 友達に感謝して机にリュックを置こうとすると机の上に何かあるのに気づいた。


 机の上には封筒が置いてあって、――吹雪カムイへ――と僕宛に書かれた封筒だった。


「裕翔この封筒はいつからあった?」

「俺が教室に入ったときにはあったぞ。カムイ宛だったから開けなかったけど」

 僕は封筒を開け中身を確認する。すると中に手紙が入っており、僕は中身の内容に驚いた。

「自分は君の病気を治せる。校舎裏で待ってるよ。あと一人で来てね」

 裕翔が手紙の内容を聞いてきたけど、ちょっと行ってくると伝え、僕は指定の場所へ向かった。

 罠かもしれないし、いじめのための口実かもしれない。

 でも――氷血病を治せるかもしれない――この言葉は僕を動かす十分な理由だった。


 ……そうして僕は校舎裏へ着くと、真紅の髪を持つ少女がいた。僕はその人を知っている。

「結構遅ったね、来ないと思ったよ」

「すいません。四季咲さん」

 そこに居たのは、主席でこの学校に入学した四季咲神楽さんだった。

「まあいいよ。あと神楽って読んで、苗字は好きじゃないんだ」

「神楽さん。病気を直せるって言っていたのは?」

「真実。でもこれから行う治療法は誰にも言わないで。あ、危ないやつじゃないから。それを約束するなら治すよ」

 大丈夫かなと思いつつ、でもそうしないと治らないかもしれないから。

「わかりました」

「うん。じゃあ始めるね」

 そう言うと、神楽さんは炎を出して僕に着弾させた。

「えっ!?」

 ぼくは、いきなり炎を出して僕に投げてきたのだ。

「大丈夫。熱くないでしょ」

 僕はそれを聞いて恐る恐る確認する。

「本当だ!?熱くない」

 そうして、しばらく経って僕を包んでいた炎は消えてった。

「はい。これで今日、魔法が使えるようになるよ。よかったね」

「じゃあ」

 そう言って神楽さんは去っていった。


 そして……これで本当に魔法は使えるのだろうか?と思う僕であった。

 


 

 

 

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