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プロローグ
この国がおかしくなったのがいつからかと問われれば、私は勇者がこの世界にやってきたからだと答えるだろう。日本と言う国から来た勇者はわが国を崩壊させてしまった。
我が国の食事情は配給制となり、国の経済はまともに機能していない。その原因は他国との経済競争に負けてしまい、我が国失業者がたくさん出てしまったからだ。
まだこの程度なら良いのだが、我が国には資源も特に存在していなので外貨を稼ぐ手段が無い。更には軍縮を行ったせいで常に他国から進行に晒される脅威がある。
そして私が誰なのかと問われると、この国の皇太子であり次期国王でもあった。しかし勇者が私の妹と結婚をし、王位継承権を握ったことで王位を巡る戦争が勃発。その内戦に負けて今は、亡命先の山奥で隠居生活を送っている。
だとしても山奥に1人であると、やることが無くてとても暇である。本は全部読んでしまったし食料は本国を通して、私の配下が手配してくれている。私はうつらうつらと眠りに入ってしまった。