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誤字報告いつもありがとうございます。

 SIDE:勇者君


「そろそろスペアの剣を買えるくらい貯まったか?」

「ああ、剣を買うだけなら今日にでも買えるが… 旅支度を整えるためには足りていないな」


 マインズダンジョン内を何度か周回し、ドロップする魔石や素材を集めてはギルドに販売しているが… もうぶっちゃけ飽きてしまっている。

 賢者の奴は安全策を用いるため、あまり深い所までは降りようとしないって言うのが大きな理由だ。ガツンと稼ぐのならもっと深い場所まで行かないとダメだろう? その方が希少で高価な素材が出てきたりするもんだ。そうすれば金策ももっと早く済むというのに…


 とはいえ、賢者の言う事も多少は分かる。今持っている剣が折れてしまったら大変だからな、それが戦闘中であれば尚更だ。持っている剣を折らないためには、もっと俺がオーラソードの練度を上げないといけない。しかしオーラソードを使うには魔力だか気力だかを使う必要があり、その加減が上手くいっていないのだ。

 調子に乗ってガンガン使ってしまうとすぐに疲れてしまい、歩く事も困難になってしまうのはすでに経験しているから、俺もその辺に関しては強く言えなかったんだ。


「オーラソードをもっとうまく使いこなせるようにならないと、剣はいくらあっても足りなくなるかもしれん。資金稼ぎも大事だけどその辺も少し考慮してもらっても良いか?」

「もちろんだ。お前がもっとオーラソードを気軽に使えるようになるんだったらそれが一番だからな、ただ万が一を考えると… せいぜい20階層前後で訓練するのが良いと思うんだ」

「そうか? 30階層でやっても問題無いと思うけどな。その方が資金稼ぎも捗るんだし今日からは30階層にしようぜ」

「うーん… じゃああまり転移陣から離れない場所でならって条件でどうだ? 自分で言うのもなんだが俺は非力なんでな、倒れてしまったお前を運んで脱出するのは大変なんだ」

「その辺は任せろって。さすがに1回経験したんだ、倒れる時の感覚は覚えているよ。そうなる前に対処するから大丈夫だって」

「そうか? まぁそういう事なら30階層にしようか。ギルドで集めた情報によると、マインズから西に数日進むとビリーカーンというダンジョン都市があり、その町から更に西へ行くと王都があるという。情報収集するなら人が集まる場所に行かないといけないから、早めに旅立つめどがつくならそれが良いからな」

「ああ、他の日本人を探してやらないとな。俺達よりもショボい職業ばかりだったはずだから、いくらそこそこ戦えてたとしても、今頃疲れ切って震えているかもしれないからな。早く助けてやらないと!」


 まぁもちろんハーレムを期待しているけどな!

 だって勇者と言えばハーレムだろ? この世界の女を囲ってやってもいいけど、今の俺は勇者としての名声なんて一つもないからな… 声をかけたとしても付いてくる女なんかいないだろう。

 記憶にあるのは聖女くらいだが、この街で仕入れた情報ではカオリという奴が斥候でレイコが魔法使い。この3人だけでもパーティを組めれば名声なんてすぐに付いてくるだろう。あ、一応賢者は必要だな。こんな奴でも魔法に関してだけは優秀だし、清潔な生活をするうえで役に立つ。



 ふふん、やっぱり勇者ってのはどんなラノベでも最高に強くてクールなんだ。日本にいた時には考えられなかったハーレムパーティ… ここで実現させてもらうとしよう。

 賢者にはカオリを当てがってやれば良いと思う。これは俺が他の女とイチャつくためにはしょうがない措置だと思っている、隣で俺が女を囲っていれば普通にムカつくだろう? そのはけ口を用意してやらないとな。


 残念な物語の勇者には俺はなるつもりは無い、ちゃんと仲間にはお裾分けをしてやる… 良い奴じゃないか俺は!


「よし、それじゃあ保存食と水を買い込んでダンジョンに入ろうぜ」

「ああ、資金が出来たらすぐにでも発ちたいからな」


 賢者の奴を連れて市場へとくり出し、食料を調達だ。早くこんな町から出て情報収集しないとな、俺はこんな所でくすぶるような男じゃないし、同じ場所で留まっていれば神聖教国の… ガイルとかが現れるかもしれない。アイツと戦うのはまだまだ時期尚早だ、もっともっと力を付けないとな!






 SIDE:レイコ


 バキン! ドサッ。


 最小サイズの弾丸を頭部に食らった岩のゴーレムは1発で倒れた。


「おおー! 小さいのでも倒せちゃったね!」

「うん、岩のゴーレムはやっぱりゴーレムの中では最弱だからね、次の鉄のゴーレムで試さないと何とも言えないよね。それ以前にコレには普通に魔法で倒せてたし」

「まぁそうなんだけどね、じゃあこれからは温存していく感じ?」

「うん、鉄が出ても試すのは1回だけだと思う。目標はミスリルゴーレムだからね」

「了解。じゃあ次からは私も前に出るね」



 しっかりと準備を整えて、再度ダンジョンへとやって来た。今回は転移陣を使って50階層スタート、サクサク進んで60階層へと行くつもりだ。

 カオリも岩や鉄のゴーレムには負けないから2~3日もあれば到着できると思うし… ミスリルゴーレムの前ではしっかりと休息してから挑むとしよう。対魔法防御は物凄い高かったから、魔法でのダメージは全然期待は出来ない。つまり『なんちゃってレールガン』がダメだった場合はまたしても敗走しなければいけないのだ…


 でも多分大丈夫。

 おじさんのパーティがすでに突破しているんだもの、あの物理しかいないパーティで。美鈴は治癒魔法使いだけど、物理的な戦闘では役に立てないはずだから、倒したのはおじさんの持つ銃と霞の物理攻撃だ。すでに前例がある以上決して勝てない敵ではないはず! もしも勝てないとしたら… その原因はレールガンに使用している弾丸の質って事になるだろう。しかし現状では鉄以外の素材を手に入れる事が出来ないからしょうがない、多分イケると思うけど。


 カオリに前を歩いてもらいながらドンドン進んで行く。さすがにこれは斥候の職であるカオリがいるから出来る事、私1人ではここまでスムーズに魔物を回避しながら進む事は出来ない。


「やっぱりソロだと限界は早いのかもね… 別に縛りプレイをしている訳じゃないし、きちんと協力できるんならパーティでも問題はないかもしれないね」


 もちろん男はごめんだけどね!

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― 新着の感想 ―
勇者これだけ一緒にいるのに賢者の扱いがひどくて笑います まあ賢者も似たようなもんですけど…
[一言] 最近の小説だとまともなハーレム勇者の方が断然少ないという事実、大抵虐げられた系主人公の踏み台だよね
[一言] 読み返してふと思ふw 勇者君の記憶に美鈴以外は残らんかったんだな…と。 大樹視点の第一印象だと霞は黒髪ロングの委員長だっけ。 美鈴のショート眼鏡っ娘理系女より印象残りそうだが。 まぁ、一番イ…
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