わくわく旅準備
本日三話目です。すごくない?(普通かも)
今回は店が出てきます。設定考えるの大変だったわ。
次の日。
明日は旅に出るから、それに向けて準備しないとな。
朝ごはんを食べ、私は必要なものを揃えることにした。
必要なものはこれだ。ギルドマスターのカイさんに教えてもらい、メモしてもらった。
・水筒
・日保ちする食べ物
・寝袋
・魔法石
これらは今後も使えそうだから、買っておこう。
・・・武器とかも持ってた方がいいかもな。
見るだけ見てみよう。
大通りには色々な店があるので、目的のものはすぐに見つかりそうだった。
まず私が向かったのは、「せせらぎ」という店である。主に冒険者が長旅のときに揃える用品を売っているらしい。
ここなら水筒と寝袋は買えるだろう。
「いらっしゃい。何をお探しですかね?」
強面のおじさんが出てきた。でも優しそうだ。
「水筒と寝袋が欲しいです」
「そうかい、よかった。よく武器が欲しいって来る人がいて、困ってるんだ。うちでは武器は売ってないからな。
・・・水筒はこっちだ」
「ありがとうございます」
大きいものから小さいものまで様々な種類があった。
・・・どれにしようかな。
「嬢ちゃんにはこれがオススメだよ。これはたくさん入るし丈夫で、何より軽い」
持ってみると、風船のように軽かった。いいな、これ。
「いくらですか?」
「これは銀貨1枚だ」
・・・高いな。他が安かったから高く感じるだけかもしれないけど。まあ、使いやすそうだし、いいかな。
「それにします」
「オーケー。次は寝袋だな」
「はい」
「女性用は少し種類が少ないが、許してくれ。なんせ女性の客はあまり来ないんだ」
「大丈夫です」
逆に種類が多すぎると選べないから丁度良かった。
「これが寝袋だ」
・・・これ?ただの豆にしか見えない。
「どうやって使うんですか?」
「知らないのかい?」
怪訝な顔で見られた。
「・・・すみません」
「まあいいか。見てな」
そう言っておじさんはその豆を宙に投げた。
すると、何ということでしょう。膨らんで大きな寝袋になったのだ。おおー。
「戻すには・・・」
今度はおじさんは思いっ切り寝袋をふんずけた。
すると、みるみるうちに寝袋は縮んでいき、元の豆の様な形に戻った。・・・すごい。どういう仕組みなんだろう。
「まっこんな感じだ。分かったか?」
「はい、ありがとうございます・・・じゃあ、これにします」
「まいどあり!また来いよ、嬢ちゃん」
「はい」
寝袋は3個セットで銀貨2枚だった。
次は、近くにあった「きらら」という魔法石屋へ行った。
「いらっしゃい、お嬢さん。こっちおいで」
おばあさんが奥の椅子に座って手招きをしていた。
「どんなものをお探しかい?」
「私、これから旅に出るので、身を守れる様なものがいいです」
「それなら・・・こういうのがいいね」
後ろの棚から出されたのは、小さな綺麗な石だった。
緑、赤、ピンク、青の4つだ。
「この緑の石は、暗いところで光って道を照らしてくれる。赤の石は、火を起こしてくれる。
ピンクの石は、寒いところで身につければ体を暖めてくれる。青の石は、水を出してくれる。
この石は魔法適正がなくても使えるから安心じゃ。呪文を唱えれば誰でも使えるよ」
ふーん。すごく便利そうじゃないか。
「じゃあ、緑と青の石をください」
「分かったよ。では、サービスで赤の石もつけるよ。お得意様になってちょうだいな」
「ありがとうございます」
「呪文はこの紙に書いておくわ。必ず読んでちょうだい」
「はい」
魔法石は一個銀貨1枚だった。うう。
でも、意外と袋にたくさん入っていたので、お得だったかもしれない。
・・・最後は日保ちする食べ物か。
しばらく歩くと、八百屋さんのような店が見えた。看板には「かんしゃ」と書いてある。これが店名かな。
ここに売っているらしい。
「いらっしゃい、いらっしゃい!今はお魚がお買い得だよ」
この世界にも海があるんだね。いつか行ってみたいな。
・・・さて、日保ちする食べ物は・・・
あった、これかな。
おお、1年もつって書いてある。
カロメみたいなものか。これにしよう。
値段は2つで銅貨3枚だった。3セット買った。
気がついたら夕焼けが見えていた。お昼ご飯食べるの忘れてたな。・・・お腹空いた。今日は宿に戻ろう。
宿に戻って夜ご飯を食べていると、サラさんたちが戻ってきた。みんなに話さなきゃ。
「・・・実は明日から旅に出ます」
「本当?」
「はい。・・・もう会えるのはギルドでだけかもしれません」
「そっか・・・がんばれ!」
「・・・え?」
「会えなくても、俺たち応援してるぜ」
「ええ。きっとまた会えるわよ」
「・・・ありがとうございます」
ちょっと照れるな・・・
次の日、ついに出発の日である。
「頑張ってきてね」
「はい」
サラさんたち三人が見送ってくれ、私はバーグ地区へと旅立った。
「私がお供し、馬車を動かします。ミキと申します」
「よろしくお願いします」
「ここに戻って来るのは、10日後の予定です」
「はい」
この時私は知らなかった。道のりがあんなに厳しいなんて。
いよいよ次回から旅に出ます。・・・設定どうしよう(泣)。
よろしくお願いします。