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ギルドマスターとご対面

本日二話目投稿出来たぜ!


ギルドマスターと対面します。やっとこの世界のことが少し分かって来ました。

ギルドに着いた。


歩いている間、何故か誰の視線も感じなかった。多分マリさんがそういう魔法を使っているのだろう。

一あれ、私は魔法の適正一切無かったはずなんだけどな。・・・


でもワープは出来たから、それと同じようなものなのか。



その後、最上階の8階に案内された。


そこは、大企業の社長室のような場所で、奥の立派な椅子に座っているのが一ギルドマスターだった。

・・・優しそうなおじさんだ。


「では、私はここで」


マリさんはそう言って一礼し、部屋を出ていった。


「こんにちは。私はギルドマスターのカイです」


カイさんは、私に手を差し出した。握手か。


私も手を差し出し、握手をした。その瞬間、何かが吸いとられるような感覚がした。


「あなたは膨大な魔力の持ち主ですね」


・・・ん?私は思わず首をかしげた。


「すみません、勝手に。私は人に触ると、魔力の保有量が分かるんですよ。あ、これは内緒で。素晴らしい魔法適正の持ち主ですね」


・・・私、魔法の適正無かったはずなんだけど。



「今日はあなたにお願いがあって来て頂いたんですよ」


何かデジャブ。


「バーグ地区の学校に行って、子どもたちを笑顔にして欲しいのです。あなたの噂をたくさんの冒険者から聞きました。

きっとあなたは笑いのプロです」


その地区で何かあったのだろうか。


「あの地区には魔物が襲撃して、ほとんどが更地になってしまいました。人は全員無事でしたが、子どもたちはとても怖がっています。

国や私たちギルドが支援をして復興に取りかかってはいるものの、やはり恐怖というものは簡単には拭えません。

そこで、あなたに笑いを届けて欲しいのです。どうかよろしくお願いします。

・・・もっとも、これはギルドではなく、私からの個人的なお願いなので、断って頂いてもかまいませんよ」


・・・断る理由はない。それが私の仕事なのだから。よし。


私は仮面を取った。カイさんは、少し目を見開く。

「喜んでお請けします、ギルドマスター、カイさん。・・・私の名前はテルです」


「・・・ありがとうございます、テルさん。報酬はどうしましょう?」


「そんなの要りません。お金稼ぎのためだけにやっているわけではないので」

「そういう訳にはいきませんよ。これは依頼ですから」


「・・・では、住むところを下さい。これから色々なところを回って笑顔を届けていくつもりで、そのための拠点が欲しいのです。狭い一室でもいいので」


「そんなのでいいのですか?」

「・・・それと、出来れば地図を下さい」


ちょっと図々しすぎたかな。


「分かりました。お安いご用です」

「ありがとうございます」


よかった。大丈夫だったようだ。宿を借りて回るのもいいけど、お金はどんどん減っていくからなあ。



「では、明後日馬車でお迎えします。私は用事が入っていて行けないことを、ご容赦下さい」

「大丈夫です。よろしくお願いします」



ギルドマスターと別れ、私は着替えて宿へ向かった。もう日はほぼ沈んでいる。今日の夜ご飯はなんだろう。



宿に戻ると、サラさんたちはもう夜ご飯を食べ始めていた。

仕事はうまくいったようだ。よかった。


「テルちゃん、聞いて?今日、魔物討伐してギルドに戻ったら、依頼された頭数より一頭足りなくてやり直し食らったのよ。

ちゃんとやったけど戻るのちょー面倒だったわ。誰よ数え間違えたの」


あれ、いつもとキャラが・・・


「こいつ、酒入るといつもこうなんだよ」


レオさんが教えてくれた。


「まあ、頭数数え間違えたの俺だから、本当に反省してる」

へえ。中級者でも間違えることはあるんだね。



夜ご飯は日替わりのようで、今日はオムライスのようなものと野菜スープ(?)だった。おいしかった。



部屋に戻ると、どっと疲れが出てきた。今日はもう寝ようかな。明日は旅に向けての準備をしなきゃね。


もうそろそろお気づきかもしれませんが、私はネーミングセンスが絶望的です。ご了承下さい。


次の話ではまだ出発はしないと思います。

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