表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/50

ミーニャちゃんの実家にお邪魔しよう!

長いようで短かった夏休み。とうとう終わってしまいました。(悟り)


今回は夏休みにピッタリな話ですね!里帰り!

・・・私も、里帰りというか、旅行がしたいです。

ミーニャちゃんに引っ張られるまま、商店街を突っ切り、そのまま商店街の外に出た。

しばらく住宅街が続いたあと、商店街に来る前の「田舎」の風景に戻った。



「あ、お母さーん!帰ってきたよー!」


ミーニャちゃんが唐突に叫びながら走り出した。誰かが畑の奥の方で作業しているのが見え、そっちの方へ行っている。・・・あれがお母さんなのかな?

私もそちらの方へ歩いていく。作物を踏まないように、慎重に。


「こんにちは、テルと申します」


お母さんらしき人に挨拶をしても、返事が返ってこない。


「ええと・・・ミーニャちゃん」

「どうしよう。お母さんがフリーズしちゃった」

「え?」

「わたしがね、仲間ができたって言ったらね、こうなったの」


よかった。かかしと見間違えたのかと思った。・・・あれ、やっぱりよくない。大丈夫かな。


「お母さん!戻ってきてー!」


ベシン!という大きな音がなる。・・・すごく痛そう。


「は!」


でもそのおかげで意識を取り戻したみたい。


「お母さん、この人が、私の仲間のテルちゃんだよ」

「こんにちは」

「・・・本当に?」

「うん」

「はい、本当です」

「・・・きゃあああああああああ!」


そして、悲鳴を上げながらどこかへと行ってしまった。


「・・・ええと、大丈夫なの?」

「う、うん、多分?」


ミーニャちゃんはそう言いながらも、青ざめた顔をしている。

・・・絶対大丈夫じゃない。


「ま、まあ、とりあえずわたしの家に案内するね」

「・・・ありがとう」


不安を抱えつつも、案内されることにした。



ミーニャちゃんの実家は、とても大きかった。それは、さっき行った領主さんの家と引けを取らないくらい。


「ようこそ、我が家へ!・・・この言葉、1回言ってみたかったんだよねー」

「そうなんだ」


中に入ると、ガヤガヤとした話し声が聞こえてきた。


「あ、今日はみんなそろってるんだ!やったー!」

「みんな?」

「うん!・・・たっだいまー!」


ミーニャちゃんはそう言いながらとある部屋のドアを開け放った。

その瞬間。


「「「ええええええ!!!!」」」


ものすごい驚きの声が聞こえてきた。


「お前無事だったのかよ」

「なにしてたの?」

「帰ってくるなんて聞いてないよ!」


次々にミーニャちゃんへの質問合戦が始まる。部屋には20人くらいいそうだから、すごい数だ。・・・そして。


「・・・あれ、そこにいるのは?」


やっぱり聞かれた。

ミーニャちゃんは張り切った声を出す。


「紹介しましょう!この方は、わたしの仲間となったテルちゃん、そして、ぶーちゃんです!」


しーん。


誰も言葉を発さない。またもやみんなフリーズしてしまったみたい。



「「「ええええええ!!!!」」」


そして、5秒後になって、さっきよりも大きな驚きの声が響き渡る。


「テルちゃん、ここにいるみーんなが私の家族だよ!よろしくね!」

とうとうやって来ました!実家!

ミーニャちゃんの家族どんだけいるんだろ。どうしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ