商店街を散策しよう!
更新遅れてしまってすみませんでした。。。
実は私、受験生でして、もしかしたらまた投稿遅れるかもしれません(努力はします)。そのときはまた活動報告でお伝えします。よろしくお願いしますm(_ _)m
私たちは、領主さんに案内されてクリタン地区に来ていた。
・・・あれ、ミーニャちゃんまで案内されてる。なんでだろう。故郷だよね?
「知ってるところを案内されるってなんか新鮮!」
そうなんだ。
「着きました!ここが中央広場です。あそこに伸びる道が商店街です」
「うん!わたしの知り合いもたくさん働いてるよ!」
中央広場の真ん中には噴水があって、その周りでは、クリタン地区みんなが思い思いのことをしていた。
おしゃべりしたり、鬼ごっこをしたり。とても楽しそうだ。
・・・そうだ、あとでここで仕事をしてみようかな。
「ここでお昼にしましょう。クリタン地区は農業が盛んなので、美味しいものがいっぱいありますよ」
「そうなんですね」
「ぶー!」
ぶーちゃんは嬉しそうに飛び跳ねている。さっきまでポケットの中で寝ていたのに、「美味しいもの」で起きたらしい。
商店街はとても賑わっていた。あちこちから「これ食べてかないかい?」「寄ってきな」という声が聞こえてくる。なんだかお祭りの屋台みたい。
・・・何を食べよう。たくさんありすぎて迷う。
「わたし、これ食べたい!」
ミーニャちゃんが指さしたのは、なんだかたわしみたいな形のものだった。何だろう。
「これは・・・ミーニャさん、すごく渋いのいきますね」
「いいの!おいしいもん!」
「それはそうですけどね」
・・・この世界にも「渋い」っていう概念あったんだ。
「これはトゲトゲコロケ揚げというものです。この地区で古くから食べられている逸品ですよ」
「うん!ちょっと痛いけどおいしいよ!」
確かにトゲトゲしてるのは少し痛そう。
「買ってきたよ!4つでいいよね?」
ぶーちゃんは食べられるのかな。
・・・よだれを垂らしてミーニャちゃんの方を見ているから大丈夫そう。
ミーニャちゃんは、紙袋の中から1つ取り出して一口かじった。バリバリ、という音がする。
「やっぱりこの味だよねー!テルちゃんも食べて食べて!」
そう言って私に一つ手渡した。
手のひらサイズで、トゲトゲしていて、やっぱりたわしだ。
でも、みんなこちらを見ているので、思い切ってかじった。
最初はチクチクして痛いけれど、噛み砕いていくと、ザクザクした食感でとてもおいしい。何かの生物を揚げているみたいで、食感は私のいた世界でいうコロッケに似ている。・・・中に入ってるのはなんだろう。すごく甘い。
「中にはクリタン地区名物のぴょんぴょんぶどうが入ってるの!おいしいでしょ」
ぴょんぴょんぶどう・・・?
「飛び跳ねちゃってとるの大変だけどおいしいから許してるんだ!」
ますます分からない。今度見せてもらおうかな。
「さて、お腹がいっぱいになったことですし、そろそろお家に帰ってみてはいかがですか?」
「そうだった!テルちゃん、これからわたしの家に案内するよ」
ミーニャちゃんはそう言うと、私の手を引っ張って歩き出した。・・・どんな家なんだろう。
今回は久しぶりの食レポでした。上手くなりました??笑
次話、ようやく、ようやく、ミーニャちゃんの実家にお邪魔します!!