漆黒の世界
遅れてしまってすみませんでしたm(_ _)m
いやー、テストと部活の試合とゲームのイベが重なってしまって……(言い訳)
ようやくもうすぐクリタン地区に辿り着けそうです!
しばらく身を任せていると、背中に「ボフッ」という衝撃があった。地面(?)に着地したようだ。・・・とりあえず、名前を呼んでみよう。
「ミーニャちゃん、ぶーちゃん、いる?」
「ここだよー!」
・・・ん?意外と近い?
「ぶー!」
その声と共に、手に温かい感触があった。
「・・・隣にいたんだね」
「うん、わたしも気づかなかった」
ぶーちゃんとミーニャちゃんはほとんど一緒にこの場所に着いていたみたいだった。
「それにしても、真っ暗すぎて何も見えないね」
「そうだね・・・魔法石で照らそう」
中央工場でたくさん使っちゃったけど、まだ残っていてよかった。でももうすぐなくなりそうだから買い足さないと。
照らしてみると、足元には草らしきものがたくさん生えていた。
なるほど、これで「ボフッ」ていう音がなっていたんだ。
光はあるけど、あまり明るくはならないな。本当に近くのところしか見えない。・・・もしかして、ここは「暗い」んじゃなくて、「黒い」のかも。
「ここにあるもの、全部真っ黒なんだね」
ミーニャちゃんも気づいてた。
「この草たちちょっと持って帰ってみない?明るいところで見てみたいな。・・・まあ、ここから出る方法を探すのが先決だけどね!」
確かにちょっと気になる。
私は道具箱の中に真っ黒な、草らしきものを摘んで入れた。
私たちがいるところは、結構広めのドームみたいで、草以外に目新しそうなものは何もなかった。
「困ったなー、何も手がかりがないよ?」
ミーニャちゃんと私は、ずっと同じ場所をウロウロしていた。
・・・あれ、ぶーちゃんの声が聞こえない。
「ぶーちゃん、どこ!?!?」
ミーニャちゃんも気づいて、大声で呼ぶ。・・・すると。
「ぶー!ぶー!!」
何故かとても遠くの方から声が聞こえた。
なんて言ってるんだろう。
「え?・・・ぶーちゃん、外に出られたって!」
「本当に?」
「うん。なんか、たまたま見つけた小さな部屋に変な穴があって、それに手を突っ込んだら出れたって」
・・・部屋なんてあったっけ。
「そっか!魔物って目というより感覚でものを見てるから、真っ黒でも分かったんだ!」
「そうなんだ」
知らなかったな。
「・・・あ、あれかも!ちょっと照らしてみて!」
「分かった」
ミーニャちゃんが指示したところを照らしてみると、明らかに怪しい空洞があった。私が四つん這いで入ったらちょうどいいくらいの大きさだった。・・・ぶーちゃん、よくこんな所入ったね。
「じゃあ、入るよ」
そう言うと、ミーニャちゃんは空洞に入っていった。
「意外と広くて明るいよ!テルちゃんも来て!」
私も勇気をだして入ってみると、そこは、たくさんの魔法石がそこかしこに散りばめられていて、結構明るかった。広さは5人用のテントくらい。
そして、とても目立つのが、怪しい穴だ。吸い込まれた時の穴と同じ大きさの穴が、この部屋に入った時に正面にあった。
「・・・よし、手を突っ込むよ!」
「ちょっと待って。何か書いてある」
穴の周りに文字が書いてあった。
「ええと、『魔物と人間は仲良くするべきだ。あなたたちは素晴らしい』だって」
「どういうことだろう」
「うーん、分かんないけど、褒められて嬉しい!・・・よし、いってきまーす」
ミーニャちゃんは穴に吸い込まれていった。私もそれに続く。
しばらく吸い込まれる感覚があって、光が見えてきたと思ったら、いつの間にか外に出ていた。
「テルちゃん聞いて!ここ、森の出口だよ!」
「・・・ほんとだ」
この木、魔物と人間で仲良くしている人用のショートカットだったのかな。
ふう、どうにかして森をショートカットできた上に文字数を稼げて一石二鳥でした!笑
ようやく次からクリタン地区です!