表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/50

ドキドキ大通り散策

夢中になって書いてしまった4話目です。 

やっぱり新しい発見っていいものですね。

 宿の外に出ると、きれいな夕日が見えた。

よく見ると、その方向に城があった。夕日と城が一緒に見えるように城を建てたようだ。もちろん絶景である。


 私はとりあえず城に向かって歩くことにした。ワンピースなので少し歩きにくい。服を買ってこようかな。


 商店街は城に向かって続いている。大通りという道らしい。あまりこういうところを歩いたことはなかったので楽しみだ。


 夕方だというのに結構人がいる。剣を背中に差している人や魔法の杖を持った人などが、所謂冒険者というものらしい。


パーティーを組んで魔物退治をしたり、宝を探したりするようだ。私を運んでくれたお兄さんが教えてくれた。

帰ってきて呑みに行く途中なのだろう。仲が良さそうである。


 見渡してみると、魔道具や薬草、武器の店がたくさん並んでいた。そしてそのなかには服や装備の店もあった。


私は服屋の「ふらわー」に立ち寄ることにした。


 中に入ると、いらっしゃいませー、と威勢のいい声が聞こえてきた。


「何をお探しですか?」


綺麗なお姉さんがやってきた。・・・でかい。


「えっと・・・動きやすい服がいいです」


「分かりました。今持って来ますね。待っててください」

「はい」


 しばらくすると、お姉さんが服を何着か持ってやってきた。


「こういうのが似合うと思いますよ。試着してみて下さい」

「はい」


「そういえばあなた、初めて見る顔ですね」


「はい、ここには初めて来ました」

「そうですか。名前は?」

「テルです。」


「テルさんね。私はナナです。これからよろしくね」

「はい」


「常連になってくれたら嬉しいな」

「あはは・・・」


 ナナさんが持ってきてくれた服は、動きやすいしセンスもなかなか良かった。流石だ。


 私は、紫を基調としたデザインのつなぎを選んだ。つなぎといっても作業服のような感じは全くなく、とてもオシャレである。しかもとても丈夫そうだ。


値段も銀貨2枚とそんなに高くなかった。


「ありがとうございましたー」


「ふらわー」を出ると、もう結構暗くなっていた。そろそろ夜ご飯の時間だ、宿に戻ろう。人もまばらになってきた。




 来た道を戻っていると、後ろから肩を叩かれた。


「お嬢ちゃん、今暇かい?」


悪そうな男の三人組だった。ナンパ・・・?


「いえ、私は」

「ちょっとでいいから」

「え、でも・・・」


「いいから黙って来いよ!」


いきなり腕を掴まれ、引っ張られていく。このままじゃ何処かに連れていかれる。いつの間にか誰もいないところに来ていた。


・・・しょうがない。


掴まれた腕を上にあげ、素早く男の前に回り、背負い投げした。力には自信があるのだ。


「ひいい」


男たちの情けない声が聞こえる。一人は意識をなくした。あと二人だ。


「ウオオオオオ」


一人が私に飛びかかってきた。まあ、こうするだけなんだけど。


足を引っ掛けると、転んで頭をうち、動かなくなった。あと一人か。

見ると、男は震えて


「ごめんなさい、ごめんなさい」


と狂ったように唱えていた。あーあ、情けない。


「分かったらさっさと去りな」

何かそれっぽいことを言うと、男は二人を抱えて去っていった。



 やっと宿に戻ると、賑やかな声が聞こえてきた。


「おかえりなさい。夜ご飯はこちらです」


宿のお姉さんが出迎えてくれた。


食堂に行くと、冒険者たちが夕食を摂っていた。

私も席につくと、近くにいた人達の会話が耳にはいった。


「そういや今日、大通りで変な格好した人がすごいパフォーマンスをしてたらしいぜ」

「え、どんな人?」


「それが、仮面を付けてなにもしゃべらなかったらしくて何者なんだ、て噂になってる。」

「へえ、今度行ってみたいな」


・・・水を飲んでいたら吹き出すところだった。

もう噂になってるのか。


 出された料理はサンドイッチ(のようなもの)とスープだった。うん、おいしい。


 食べていると、となりから声をかけられた。


「君、冒険者?」


多分魔法使いの女の人だった。


「いえ、旅人です」

「へえ、女の子が一人で泊まるなんて珍しいねえ」

「そうなんですか」


どおりで何か視線を感じると思った。


「私はサラ。冒険者についてなら私が教えてあげるわ。旅に出ているとき以外はいつもこの宿に泊まっているからいつでも聞いて」


「ありがとうございます。私はテルです。冒険者についても少し興味あるので、助かります」


「これからよろしくね。ここ、男臭いから女の子が来てくれてうれしいわ」

「私も知り合いができて良かったです」


そこへ二人の男性がやって来た。


「お、二人で女子会か?」

「ずりーな」


「友達が出来たのよ」

「こんにちは、テルです」


「・・・かわいいじゃん。今何歳?」

「ちょっと・・・?」


サラさんは二人をぎろっと睨む。


「「おお怖い」」


そしてすぐに笑顔になった。


「この人たちは私とパーティーを組んでいるレオとランよ。悪い人じゃないから大丈夫」


「俺がレオだ。剣を使う。役職は{剣使い}だ。怖がらせたのならごめんな」


なんか・・・そのままだね、役職名。


「僕はラン。弓を使う。役職は{弓使い}さ」

こっちもだった。


「それで私は魔法を使うわ。役職は{魔法使い}よ」


なんでこんなにそのままなんだろう。


「冒険者にはランクがあって、初級、中級、上級の3段階あるわ。」


「俺たちは中級なんだよな」


3段階・・・少なくない?

「・・・ギルドマスターが適当なのよ」


私の思っていることを読み取ったかのようにサラさんは呟いた。



「明日、一緒にギルドに行ってみない?」


サラさんに誘われたので一度行って見ることにした。でも私ただの道化師(旅人)なんだよなあ・・・


ギルドに行った後はまたお金稼ぎでもするか。よし。






戦闘シーン(?)出てきましたね。テルがただの強い人になっちゃいました。

散策?そんなのしたっけ。


次の話ではテルがひどい目に逢う予定です(嘘)

テルちゃんを応援しよう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ