中央工場にて【1】
すっっっかり忘れてた!!!!!ごめんなさい!!
・・・いっそのこともう19時投稿にしてしまおうか(冗談です)
「あそこが中央工場だよ!」
ミーニャちゃんが指さしたのは、テクナ地区の中央にある大きな建物。・・・また名前そのまま。
「テクナ地区は小さいけど、この中央工場に働きに来てる人がたくさんいるから、昼は凄いことになってるよ!」
「そうなんだ」
今は閑散としているけど、平日は毎日お祭りみたいらしい。
「ねえテルちゃん、チカさんたち、今工場のどこら辺だと思う?」
「ええと、あそこに地図があるから、見てみない?」
「そうだね!」
工場の入り口ら辺に地図が貼ってあった。初めて来た人は絶対に迷う大きさの建物だから、ありがたいね。
「うーん・・・。きっとチカさんたちは爆発があった所にいるよね」
「そうだね」
「・・・こことか?」
「ただの応接間だと思うけどな」
「ここは?」
「そこはトイレ・・・」
推測するのって難しいね。・・・他に方法はないかな?
「ぶー!」
ぶーちゃんが何か見つけたようだ。・・・あれは。
「あ!あれは魔法石だね!緑色ってことは、光らせるやつだ」
「私も持ってるよ。ほら」
私はカバンの中に入っていた魔法石を取り出した。結構高かった記憶がある。
「それそれ!・・・ってテルちゃん、そのカバンどこから出したの?」
「秘密。・・・それよりあの石、道標みたいになってる」
「ほんとだ。チカさんがわざと落としてったのかも」
「そうだね」
「ナイスぶーちゃん!」
ミーニャちゃんとぶーちゃんはハイタッチをする。ぶーちゃんいつの間にそれを覚えたんだろう。
「うーん、あれを辿ってくのもいいけど、地図がないとやっぱり心配だな。変なところに繋がってるかもしれないし。・・・あの地図、無理やりひっぺがそうかな。でも剥がせないようになってるかも」
「大丈夫。私、覚えた」
「何を?」
「あの地図。だからはがさなくても行けるよ」
「ほんとに?」
「うん」
私の記憶力、こっちの世界でも役に立ってよかったな。前世では演目を覚えるのに使ったけど。膨大な量だったなあれ。・・・でもまたやりたいな。いつか。
「じゃあテルちゃんを信じて行きますか!」
「ぶー!」
緑の石は結構明るくて、まるで電気をつけているみたいだった。これなら私たちが光をつけなくても大丈夫そう。
「これどこまで続いてると思う?」
ミーニャちゃんが私にきいてきた。
「研究しているものが暴走したみたいに言ってたけど、今のところ何もないよね」
「うん、魔物のいない魔物屋敷みたい」
「何それ?」
まあ大体想像はついたけど。
「チカさんたちが何とかしていった可能性もあるね。今はまだ工場の外側だから、もっと内側に行ったら分かるかも」
「そっか。・・・ってまだ外側なの?」
「うん」
「うそー!もう結構歩いた気がしてたのに!」
「ぶー!」
「・・・少し休憩する?あそこの右の部屋、食堂だから」
「うん!そうしよう!」
食堂に入ると、たくさんの人が食べていた跡があった。きっと食べている途中で事故(?)があったんだろう。
「見て!飲み物売ってる!・・・でも人いなくて買えないな。お金置いとこう」
「それは何?」
「これは、マロエジュースだよ!」
・・・うん、何となくわかった。
少し休憩したので、また出発することにした。まだまだ先は長いけど、頑張らなきゃ。
なんか工場の事故とかって不気味ですよね。。。しかもそこに入るの絶対怖い。
チカさんたち、無事なのでしょうか?(まだ決めてない)次話もよろしくお願いします!