テクナ地区の惨状【4】
もうすぐ夏が終わるはずなのに!暑い!
という訳でテストの点数が悪いのは気温のせいにします笑
今回からすこーし重い話になっちゃう気がします。。。頑張ります。
しばらくすると、猫ロボット(?)はどこからともなく現れた。
「この子、ワープも使えるんだね!すごいなー」
ミーニャちゃんは関心しながらそれを抱き上げたけれど、するりと抜けて、歩き出した。
「次の所に行くんだね!」
ミーニャちゃんと私はそれについて行く。ぶーちゃんはまた、怒ったように歩き出した。
「ぶー!!」
「また人がいるって!今度は人が倒れてるのが見えるみたい。まだ生きてるって」
それを聞いた私たちはすぐに走り出した。ユリカさんたちの時みたいに難しい場所には居ないようだ。
ユリカさんたちの後、8人を救出したので、助けに行くのに割と慣れてきた気がする。
そう考えているうちに、ぶーちゃんの見つけた場所に着いた。道だった場所の端で倒れていたのは、帽子をかぶった小さな少女だった。身体が異様に汚れ、苦しそうに呼吸をしている。
「・・・逃げている人たちに踏まれちゃったみたいだね」
ミーニャちゃんがポツリと言った。
その時、ビューっと風が吹いて、少女の帽子がとれる。あらわになったのは、ミーニャちゃんと同じネコミミだった。
「え・・・え・・・?」
隣にいたミーニャちゃんが後ずさる。
「大丈夫?」
私がそちらを向くと、ミーニャちゃんは、大粒の涙を流して泣いていた。
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでも・・・ないよ!早く助けてあげないと!触ってみた感じ肋骨が折れちゃってるね」
ミーニャちゃんは、誰でも分かる空元気で、きびきびと手当を進めていった。
「ぶー?」
ぶーちゃんも心配している。
「・・・よし!これでとりあえずは歩けるね。あとはお医者さんにみてもらえば一瞬で治るよ!」
「・・・ありがとうございます」
倒れていた少女は、帽子を拾い上げて言った。
「私、ペルっていいます。帽子取れちゃったのに、助けてくれて、本当にありがとうございます」
「ううん!倒れてる子を助けるのは当たり前だよ」
「・・・あなたも、ネコ族」
「うん、わたし、クリタン地区から来たの」
「一緒です!・・・いたた」
ペル、と名乗った少女は肋骨を抑えてうずくまった。
「無理しないで。また会えるといいね」
「はい」
少女が去った後、ミーニャちゃんはへなへなと地面に膝をついた。そして、胸に手を当てて、苦しそうにしていた。
「ミーニャちゃん、」
「テルちゃん、帰ったら、わたしの話、聞いてくれる?」
「・・・うん」
「ありがとう」
しばらく背中をさすっていたら、ミーニャちゃんは大分落ち着いたようだった。
「よし、次は・・・って、ロボ太ちゃんいない!」
「本当だ」
いつもすぐに戻ってきていたのに、おかしい。絶対チカさんに何かあったよね。・・・というかあの猫ロボット(?)の名前、ロボ太になったんだ。
「とりあえず、チカさんのところに行ってみよう」
「危ないかも」
「大丈夫!わたしもぶーちゃんもテルちゃんもいるから!」
「ぶー!!」
私たちは、この地区で1番目立つ建物へと走り出した。
ミーニャちゃんがああああああああ!かあいい!
さてさてチカさんたちはどうなっているのでしょうか??次話もよろしくお願いします!