テクナ地区の惨状【2】
ごめんなさい!!投稿し忘れてました!せっかく書いたのに!ボタンあと1個ー!!
という訳で7時になってしまいました。すみません。
テクナ地区2話目です。よろしくお願いします。
サラさんたちや三人組の男の人と離れた私たちは、早速生き残った人たちを探していた。
機械の仕様とか場所とかを説明するため、案内役のチカさんはサラさんたちの方について行った。
思ったより被害があった範囲は少なく、探すところは狭くて済みそうだ。
「チカさんってすごいね。だって一人で案内役してるでしょ。すごく勇気のいることだと思う」
ミーニャちゃんはそうやって何度も呟いていた。確かに、危険な場所に一人で行くなんて、普通の人には出来ないだろう。しかも。
「チカさんがくれたこの猫のぬいぐるみ?この地区を案内してくれる機械っていってたよね。でもこれ」
私が言うと、ミーニャちゃんは食い気味に説明してくれた。
「うん。多分チカさんの分身だよ。だって絶対機械じゃないし、こういうの見たことあるもん。この子には、チカさんの意識が入っていて、この景色はチカさんにも見えてる。つまり、今二つのことを同時にやってるってことだよ」
チカさんは本当に凄腕だということが分かったところで、ぶーちゃんが少し不機嫌になった。
「あはは、なんか嫉妬してるみたい!かわいいー」
「ぶー!」
ぶーちゃんはもとの大きな姿になった。高いところから見渡すと、生き残った人を見つけやすそうだね。
猫のぬいぐるみに対抗しているようで、とてもやる気になっている。同じ動物(?)としてのプライドかな。
「それにしても、ぐっちゃぐちゃだね・・・この子、チカさんか。よくすいすい進めるなー」
「確かに」
被害が及んだ場所は、瓦礫が山積みになり、建物も原型を留めていない、文字通り「ぐちゃぐちゃ」になっていた。
「機密情報の機械って何なんだろう。暴走してこんなになっちゃったんでしょ?」
「そうだね。火山の噴火を再現する機械だったりして」
「もーテルちゃん、冗談言えたんだね!発見発見!!」
ミーニャちゃんがなにか呟いていたけど、気にしないでおこう。
しばらく歩いていると、
「ぶー!!」
ぶーちゃんが急に叫び(?)だした。
「右の方に誰かいるって!」
ミーニャちゃんが翻訳してくれた。
猫のぬいぐるみは、「ついてこい」と言わんばかりに歩き出した。
「ぶーちゃん、そろそろ小さくなって!怖がらせちゃうから」
ミーニャちゃんがそう言うと、ぶーちゃんは少し寂しそうな顔をした後、ミーニャちゃんのポケットに収まった。
そこは、大きな建物だったらしい瓦礫の場所だった。今はもうほぼ原型を留めていない。ただの金属の山だ。・・・ここに誰かいるんだよね?
「にゃー」
「……猫のぬいぐるみが鳴いた!!」
「ぶー!!」
2人とも、それくらいで驚かないでほしい。私も少しびっくりしたけど。
「ほんとに、この中にいるのね。上から見てたぶーちゃんが見つけたんだから、上からの方が入りやすいよね」
「確かに。ここからこの中に入るのはちょっと現実的じゃなさそう。でも高くて上からも難しいよ」
「・・・よし、決まり!」
ミーニャちゃんが勢いよく拳を上げた。
「ぶーちゃん、やっばりもう一度大きくなって!この中の人に見えない位置でね。そしたらわたしがジャンプしてこの中に入るよ!」
「ぶー!」
なるほど。ミーニャちゃんの体力なら行けそうだね。
「そのまま行けるわけないじゃん!魔法を使うの。テルちゃんも来るんだよ!」
「・・・え?」
一緒に飛ぶの?
次回、テルちゃんは飛びます!ユーキャンフライ!!