テクナ地区の惨状【1】
みなさん、家ではどうお過ごしでしょうか。
ステイホームをしっかりしている私は最近、運動しなさ過ぎてすぐ転びそうになります。筋トレしなければ。。。この年でおばあちゃんになりたくないので頑張ります。。。
「サラさん、レオさん、ランさん」
「ん?・・・て、テルちゃんだ!」
「ほんとだ!久しぶりだな」
「ですね!」
「どうしたの、こんなところで」
「実は私、冒険者になりまして、仲間もできたんです」
私は二人(?)を見て言った。
「仲間・・・よかったじゃない!私はサラ。こっちがレオでこっちがランよ」
「こんにちは。ミーニャです。この子がぶーちゃんです」
「・・・かわいいな。今いくつ?」
「ちょっとレオ」
サラさんがレオさんのことを軽くどついた。レオさんがお腹をおさえて唸る。ランさんが苦笑している。
「ごめんなさいね。・・・あなたも色々大変だったでしょう」
「・・・いえ。わたしは運がよかった方なので」
「そう」
二人は何の話をしているんだろう。
「他愛のない話よ。それよりも、今日は何をするか聞いてる?」
「現地調査、ですよね」
「まあそうね。生存者を探して救うのよ。ここにいるのはみんな、ギルドマスターが指名した人。私たちも出世したわね」
「そうだな」
聞くところによると、この数か月で一気に上級までランクが上がったそうだ。
「私たちの努力のたまものね」
すごいな。私も、たくさんの人を笑顔にできるように頑張らなきゃね。・・・あ、そうだ。
「私、着替えてきます」
「あ、あれだね!」
ミーニャちゃんが嬉しそうに言う。
「なあに?」
「サラさん、私、隠していたことがあります。すみません」
「いいのよ。気づいてたし」
サラさんは本当に心読めるのかもしれない。
私は久しぶりの早着替えをして、みんなの前に姿を現す。もちろん仮面も着けた。
「なに、その格好。ふしぎさん?」
「そうなんです。これがテルちゃんの本業、ふしぎさん!!」
ミーニャちゃんが説明してくれた。
「あ、もしかしてあの人、ふしぎさん?」
「ほんとだ!こんなところで見られるなんて!」
「みんなを笑顔にしてくれるし、ものすごく強くて、今までに魔物を何匹も倒してくれたんだって」
「すごーい!!」
周りの人がこちらを見て言う。・・・話が大きくなっている気が。
「ふしぎさん、笑顔タイムして!」
「お願い!!!」
子どもたちが集まってきた。とそこで。
「みなさん、準備が整いました。門の前に集まってください」
チカさんが呼びかけた。
「ごめんね、これから行かなくちゃいけないの。絶対戻ってくるから、そのときに存分に笑わせてあげるよ!いい子にしててね」
ミーニャちゃんが子どもたちに言う。
「はーい」
「頑張ってください!」
子どもたちも納得してくれたようだ。
門の前に行くと、サラさんたち以外にもう一組のグループがいた。三人組で、全員男の人だ。
「では、参りましょう。こちらです」
チカさんが門の隣にある、小さな窓に手をかざすと、虹色に光り始めた。
「この中に入ってください。狭くてすみません。安全上ここしか入り口がありませんでした」
「大丈夫です」
「あんた、ごつ過ぎて入れないんじゃない?」
サラさんが笑いながら言う。
「だ、大丈夫だよ」
何とか全員入ることはできた。レオさんは少し苦戦していたけれど。
「ここからは私たちしかいないので、本当のことをお話しします」
「本当のこと?」
「はい。実はこの爆発は、開発中の機械が暴走したものです」
「工場の爆発じゃなく?」
「はい。すみません。機密情報なので、くれぐれも口外しないようお願いします。希望とあらば口止め料もお支払いします」
欲しいという人は一人もいなかった。
「まだ機械は暴走を続けています。爆発は火山の噴火のようで、液体が流れ出していたという情報もあります。詳細は言えませんが、そういう機械です」
「じゃ、俺らはそれを止めればいいのか」
三人組の男の人のうち、一番背の高い人が言った。
「そうですね。あとできれば部品を残してほしいです」
「・・・難しいな」
「あくまでも、できれば、です。人の命を優先してください。もちろん、自分の命」
「分かった」
「テルさんたちは、残っている人がいないか見回り、救出してください」
「分かりました」
そうして、私たちはそれぞれ、任務に向かうのであった。
サラさんたち三人組が久っっしぶりに出てきました!実は名前忘れて読み直した笑
テクナ地区、どんなところなのか。まだ決めてない!!!けど頑張ってかくのでよかったら来月も読んでってください。お願いします!