コノの護衛をしよう【3】
いつの間にか1ヶ月たっていた。。。
本当に申し訳ありませんでした!m(≧Д≦)m
・・・もうすぐ夏休みですね。がんばってかきます。。。はい。。。
教会に行くと、また前と同じメンバーがいた。・・・あれ、若造の男の人がいないな。ま、いっか。多分先に帰ったんだろう。
「今日もよろしくな」
「はい!」
護衛期間は三日だが、旅行でいう二泊三日なので、今日の夜で私たちの役目は終わりだ。何も起こらないといいけど・・・。
しばらくすると、例のごとくぶーちゃんは寝始め、ミーニャちゃんの目はとろんとしてきた。
ただただ待つのって本当に退屈だな。私も眠くなってきた。
・・・と、思ったところで、何かさっきからカサカサと音がしていることに気がついた。
「ミーニャちゃん?」
「・・・なんかいる」
ミーニャちゃんが、さっきよりぱっちりした目で見つめてきた。カサカサいっていたのは、ミーニャちゃんが私の服の袖を引っ張っていた音だった。
ぶーちゃんもいつの間にか起きている。
「変な音がするの。まだ少し離れたところだけど」
やっぱりミーニャちゃんは耳がいいね。私には何も聞こえない。
「・・・何か分かる?」
「うーん、まだ分かんないな。でも嫌な予感がする」
「ぶー」
「ぶーちゃんもそう思うって」
私は急いで仮面を装着した。力がみなぎってくる。
ついでにナイフも持っとこう。
念のために、ね。
「だんだん音が近づいてくるよ!」
「ぶー!」
「何の音だかわかった?」
「うーん、もしかしたらだけど・・・」
「うん」
「・・・エリートデブウサギかも」
・・・?
えりーとでぶうさぎ?
「賢くて大きなうさぎさんだよ。なんか小さい頃に一度聞いたことがある足音なの」
「ぶー」
「ぶーちゃんも聞いたことあるって。有名な魔物だから、学校でも聞かされるんだよね」
「へえー」
「この足音、ぶーちゃんの友達と一緒だって」
「・・・ん?」
「だから、ぶーちゃんの友達が来たみたい」
「ぶー」
・・・なにそれ。
「もうすぐ来るよ!」
私にも足音が聞こえてきた。ドシドシいっている。
そしてー誰かの悲鳴と共にそいつは、向こうの、集落とは反対側の森の方からやって来た。
そいつは、とにかく大きかった。
特徴的な長い耳に、巨大な出っ歯。何か黒いオーラを放っている。まだ向こうの方にいるけど、すぐ分かった。
・・・絶対ぶーちゃんの友達じゃないよねこの子!
隣を見ると、ぶーちゃんが震えている。
ミーニャちゃんは、胸の前に両手で拳を作り、身構えていた。・・・ボクシングでもやろうとしてるのかな。
そして、よくよくそのうさぎを見てみると、口になにか咥えていた。
「あれ、人だよ!!」
ミーニャちゃんが叫んだ。そう、咥えられていたのは人間だったのだ。まだ誰だか分からないけど。
「とりあえず私たちだけじゃ手に負えないから、応援を呼ぼう」
「そうだね・・・ぶーちゃん?」
「ぶー」
「・・・え?」
どうしたんだろう。ぶーちゃんが慌てながらミーニャちゃんに何か話している。
その間にも、うさぎはどんどんこちらに近づいてきている。
「なんかね、あのうさぎさん、やっぱりぶーちゃんの友達だって」
・・・はい?全然そんな感じしないけどなあ。
「なぜかこんな暴走してるけど、普段は優しいんだって。だから殺さないでって」
「ぶー!」
「・・・うーん、できる限り努力してみるけど、今は集落の人たちの安全が優先だよ。それだけは忘れないで」
「ぶー!」
「分かった」
「・・・ありがとう」
分かってもらえてよかった。
こうして、大きなうさぎとの戦いが始まりを告げるのだった。
はい、また素晴らしい名前のうさぎさんが出てきましたね!
次回はその子とテルちゃんと、みんなで遊ぼう!!(冗談)