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コノの護衛をしよう【1】

ミーニャちゃんはかわいい。以上。(書くことがなかったです。すみません)

私たちは、教会の外で三日間、コノの護衛をすることになった。

といっても昼と夜で交代するので、そんなに大変ではなさそうだ。魔物が出たら、集落中の人に知らせる道具で知らせ、みんなでそこに駆けつけるらしい。


・・・なんか嫌な予感がするなー。

まあ、多分大丈夫だね。みんな魔物に慣れてるって言ってたし。



コノはずっと寝ている訳ではなく、意識は朦朧としているけど、その状態でご飯を食べたり、少しなら喋ったりもできるそうだ。でも、歩くことはできないので、ベッドから動くことはできないらしい。


コノも付き添っているお母さんも大変そうだな。早く三日間過ぎるといいね。


私たちは、夜を担当することになった。・・・おばあさんが私たちを泊めてくれるって言ってくれたけど、夜担当だから意味なかったね。ごめんなさいり

始まるまで暇だから、ちょっとひと仕事しようかな。


「ミーニャちゃん、ちょっと話したいことがあるんだけど」

「何??」

「ぶー?」


「ちょっと来て。私の本当の仕事、教えるね」

「旅人じゃなかったの?」

「ごめんね、ちょっとだけ嘘をついてた」

「・・・まあいいよ、教えて?」



私はミーニャちゃんを連れて、子どもたちが集まっている広場へと向かった。


「ここで何をするの?」

「少し待ってて」


「分かった」

「ぶー」



私は物陰で素早く着替え、仮面を着けた。

・・・よし、久しぶりだけど、頑張ろう。



表に出ていくと、子どもたちは、じろじろとこちらを見てきた。そりゃそうだよね、うん。

ミーニャちゃんも驚いたように見つめていた。


子どもたちはその後、ひそひそと話し始めた。


「あの人、服に『ふしぎさん』って書いた名札付けてる」

「ほんとだ。変な人だね」

「近づかないほうがいいんじゃない?」


みんな広場から立ち去ろうとしていた。

・・・さすがに傷つくよ。

まあいいや、早くやろうかな。


私は道具箱から小さなボールを取り出し、ジャグリングを始めた。まあ、5つくらいでいいかな。


すると、子どもたちは早速食いついてくれた。興味津々で近づいてくる。


次は輪っかを使ったパフォーマンス。

ナイフとか危険な技は、子どもにとっては刺激が強いからやらないことにした。


進んでいくごとに、最初不審がっていた子どもたちはだんだん笑顔になっていった。

やっぱりかわいいな。子どもは。



「あの技、魔法使ってなかったよな!どうなってるんだ?」

「面白かったね!!」

「ふしぎさんのファンになる!」


終わったあと、子どもたちは口々に私のことを話していた。なんだか照れるなあ。

ミーニャちゃんも楽しんでくれたようだ。

私の仕事はみんなを笑顔にすることだから、今日も達成できてよかった。


私は着替えてミーニャちゃんのところに戻った。



「あれがテルちゃんの仕事?」

「そうだよ。・・・本当にごめんね、隠してて」

「ううん、それよりも・・・」

「・・・なに?」


「わたし、感動した!その仕事、カッコいい」

「・・・え?」

「みんなを笑顔にできるってすごいね!」


・・・こんなに誉められるなんて予想外だったな。

ありがとう。




夕方、私たちは教会へと向かった。

まだ魔物は姿を現していないらしい。よかった。


「では、よろしくお願いします」

「はい」


護衛をしていたのは、若い男の人たち5人だった。昼はあまり魔物が出ないらしいので、夜をベテランに任せるようだ。


簡単に食事を済ませ、見張りを始める。私たち以外では、コノのお父さんや、その仲間など、ベテラン揃いだった。

見張りの場所はそれぞれ何ヶ所かに分かれていて、私たちの見張り場所は教会の門の前だった。

・・・あ、そうだ。前買った魔石を使ってみようかな。まだ使ったことなかった。


「ミーニャちゃん、この魔石使ってみない?」

「魔石?」

「光るやつなんだけど・・・」

「いいね!呪文唱えてみてよ」

「分かった」


どれどれ、呪文は・・・


「私に光を授けよ。ライト!」


唱えてみると、私の手の中の魔石がぼんやりと光っていた。

よかった。眩しすぎたら使えないからね。

でも周囲が少し照らされるくらいの光はあるので、使い勝手はよさそうだった。



しばらくすると、ミーニャちゃんがコクコクしてきた。眠いのかな?

こんなんじゃ手伝いどころじゃないね。ぶーちゃんは完全に寝てるし・・・あれ、なんか音がしたような・・・?

気のせいか。うん。



結局この日の夜は、魔物は出なかった。

でも油断大敵だから、あと二日も頑張らなきゃね。











タイトルの割に護衛のところあまり出てないことに気がつきました。まあいっか。

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