表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/50

住む場所が決まったよ!

テルの家が決まります。ほぼ番外編です。ご了承下さい。



ギルドに行くと、カイさんが出迎えてくれた。


「お疲れ様でした。テルさん」


「いい経験になりました」

「それは良かった」


ミキさんともここでお別れである。


「色々教えて下さり、ありがとうございました」

「いえいえ。いつでも弟子になりに来て下さい」

「はい」


「では、あなたに報酬を渡さなくてはなりませんね」


・・・忘れてたわ。そんな話したね。


「まずは、地図ですね。

・・・この世界には4つの国があります。

ここはフーダリア王国で、一番大きな国です。たくさんの地区に分かれているので、色々な場所を回ると楽しいですよ」


カイさんは、指で指しながら教えてくれた。


「後は住む場所ですね。・・・いくつか候補を挙げたので、とれあえず行ってみてもらってから決めて頂いてもいいですか?」

「はい」


「不動産屋のユウヤが案内するので、来るまでしばらくロビーで待っていて下さい」

「分かりました」


この世界にも不動産屋ってあるんだね。



ロビーへ行くと、マリさんが驚いた顔でこっちを見ていた。

ギルドマスターと話してたからかな。



しばらくすると、爽やかな男の人がやって来た。


「あなたがテルさんですか?」

「はい」


「案内いたします。こちらの馬車にお乗りください」

「分かりました」



まず向かったのは、ギルドから馬車で20分ほどのところにある場所だった。


「こちらです」

「・・・え?」


待って、ここ!?


「カイ様はよくうちから、家を買って下さるんです。別荘として。ですからここは、ギルドマスターの私有地なのです」


いやいや、こんな住宅地に別荘建てる人初めて見たよ。

・・・そして何より、でか過ぎる。

一人で住むところじゃない。


「・・・ここはちょっと大き過ぎですね」

「そうですか。では、違うところに行きましょう」

「はい、すみません」


「いえいえ。カイ様がこんなに人に肩入れするの珍しいんです。なので、丁寧にご案内しないと、怒られてしまいますよ」

「そうなんですか」



次に行ったのは、城が見える丘だった。


「こちらはとにかく景色がいいですね」


そこにそびえ立っているのが候補の家だった。

そこも大きいけれど、さっきのほどではなかった。

でも・・・


「ここ、すごく目立ちません?」

「そうですね。なんせ丘のてっぺんに立っているものですから。」


ちょっとここは無理かな・・・



「ここが最後の場所です」

「うわあ」


最後に行った場所は、王都から馬車で30分ほど離れたところにあった。


「少し田舎になりますが、ここならあまり目立ちませんよ」

「そうですね・・・」


そこは、メルヘンチックな家で、中から魔女かかわいいお嬢さんが出てきそうな雰囲気だ。

・・・ここが一番いいかな。大きさ的にも。



ようやく家が決まったので、中に入ることにした。


「こちらにリビング、こちらにキッチンがあります」

「はい」


掃除が行き届いていてびっくりした。


「カイ様は、全ての別荘に掃除屋さんを置いています。ですので、外出中でも安心ですよ」


・・・まじか。頼んでないのに・・・すごい人だなあ。



「では、私はここで」

「カイさんによろしくお願いします。この家とても気に入りました」

「ありがとうございます。・・・では」

「さようなら」



ユウヤさんが去った後、私は少し休むことにした。

ベッドは2つあった。・・・この家は2人用のようだ。


・・・お休みなさい。



起きると、もう夜だった。

外に出ると星が出ていて、とてもきれいだった。


・・・あ、夜ご飯買ってないや。










家も決まり、地図も手に入ったので、そろそろ旅に出ます。よろしくお願いします。

ちなみにフーダリアの由来はフード(食べ物)です。どうでもいいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ