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セクハラファンタジー 異世界に転移して魔王にセクハラしに行こう! 作者:江保場狂壱

第14章 修学旅行に行こう!

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第119話 セクハラ三本勝負!

「さあ次の相手はどいつだ!!」

 登志夫が声を上げた。山本学園の生徒たちは彼を睨みつける。
 次に女子生徒が三名ほど出てきた。
 骨女ほねおんな大首おおくび影女かげおんなだ。

 骨女は全身骸骨で黒髪に三つ編みであった。
 大首は常人の首より二回りも大きく、宙に浮かんでいる。
 影女は地面にくっきりとできているだけだ。普段は人型だがいざとなれば影になるという。

「ふん、肉がない、体がない相手をどうこうできるものか」

 陰鬱そうな男子生徒が侮蔑の言葉を吐く。登志夫が三人を相手に失敗すると思っているのだ。
 他の生徒たちはにやにや笑っている。男子生徒に釣られているのである。
 神経質そうな顔をしており、登志夫を褒めた生徒がいれば殴りつけるという野蛮さがあった。

 女子生徒たちは微妙な顔であった。本当は登志夫などどうでもよいかもしれない。
 先ほど登志夫のセクハラに果てた河津鳶子かわづ とびこの身を安堵していた。
 そして彼の腕前に顔には出さないが、感心しているようである。

「つーかとっしー相手に無意味じゃね? 誰がこの人選を決めたのやら」

 スライムの真悠華は呆れていた。彼女は登志夫の腕前を知っている。
 かつて異世界イダニコでがスケルトンのリタマイロにゴーストのピェルーケを相手にした。
 彼女たちに見事セクハラをしたのである。
 そもそもスライムの自分にセクハラする登志夫が負けるなど夢にも思っていないのだ。
 夫への信頼の高さがうかがえる。

 骨女が動くと、登志夫は彼女の前に立った。そして両手で胸を揉む様に掴む。
 その手の動きはまるでそこにあるはずのない胸を揉んでいるように見えた。
 これぞ登志夫のエアセクハラである。触るべき肉がなくとも想像力でカバーできるのだ。

「うひょひょ~。身体は細いけど立派なものを持っているようですね~。
 でもちょっと太り過ぎかな~。ダイエットをした方がいいよ。もちろん断食じゃなくて筋肉をつける方がいいね~」
「はうあ~~~~!! ない胸が揉まれている~~~!!
 おっぱいを揉まれて硬くなりそう~~~!!」

 骨女は果てた。大首が恐れをなし大きな口を開けて襲い掛かる。
 登志夫は背後に回り、背中からなでなでした。
 首だけなのにまるで見えない身体を揉みまくっているように見えた。
 その手付きのいやらしさは丹後高校たちも息をのんでいる。

「うひょひょ~。君の身体はなかなか鍛えてあるね~。
 でもトレーニングにむちゃをしすぎだな、筋肉を休ませることは大事だよ~」
「ひぃぃぃぃ!! 揉まれている、あたしの身体がもみくちゃにされているぅぅぅ!!」

 大首はぼとっと地面に落ちた。その顔は光悦で満たされている。
 山本学園の男子生徒は露骨に不快感をあらわにしていた。
 だが、次は影女だ。実体のない影だけの女にセクハラはできない。
 登志夫が諦めて白旗を振ることを期待している。

 しかし次の登志夫の行動は予想外であった。彼はスケッチブックを取り出した。
 そして電光石火の速度で絵を描き上げる。
 それはひとりの女性であった。山本学園の生徒たちは驚いた。影女の人間形態の顔だからだ。

「君は少しぽっちゃりしているようだね。その身体を隠したいから影になったのかな?
 でも本当の君は自分を隠したいわけじゃない、本当はこうなりたいんだろ?」

 次に見せたのはぽっちゃりした女性が縄に縛られた姿である。
 縄が肉に食い込み、汗を流しよだえを垂らしている。
 そのいやらしさは市販のエロ本より燃え上がりそうなものであった。

「君は縄で縛られたいんだ、こうしてみんなに見てもらいたいんじゃないのか?」
「いやぁぁぁぁぁ!! 私の密かな趣味が暴露されたぁぁぁ!!」

 影女は絶叫を上げた。自分の身体を絵で描かれて、羞恥のあまり気を失ったのである。
 肉体に触らなくてもセクハラ出来る。それをまじまじと登志夫が見せつけたのであった。
 山本学園の生徒たちはこんなはずじゃなかったと、複雑そうな表情だ。
 逆に丹後高校は当たり前だといわんばかりである。「だって登志夫だし」で済ませているのだ。

 真悠華は登志夫に抱きつき、キスをした。文は怒り、冴子は顔を真っ赤にして手を覆った。
 担任の妙子も公然の面前でキスはするなと注意したくらいである。
 生徒会長の岡田絵理音おかだ えりねはなぜかいばっていた。まるで登志夫の代わりだといわんばかりに。
 養護教諭のゆうはあまり相手を逆なでするなと絵理音に注意する始末だ。

 ☆

「お見事です。肉がない彼女らへのセクハラ、見事としか言いようがありません!」

 生徒会長の金持環かもち たまきが拍手をした。皮肉などない混じり気のないものだ。
 他の女子生徒たちは果てた骨女たちを介抱していた。
 陰鬱な男子生徒は彼女らを睨みつけたが、環が大声を上げる。

「さて蛭田さん。今度は生徒会長である私と勝負をしましょう。
 私は知名度の低い妖怪ですが、あなたのセクハラに影響されることはないと断言します」

 黄金の身体に太陽の日差しで光っている。
 まるで後光が差しているようだ。
 そして言動にも自信に満ちたものがある。彼女はただものではないと登志夫は思った。
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