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封印の再召喚者(リターナー)〜封印解いて目指せ安寧!〜  作者: 金月ネコ
いざ、異世界へ!(予想外)
11/23

入浴

そろそろ大きく動くかも?

俺が目を覚ましたのは王城の自室にあるベッドの上だった。窓から外を見ると既に日は落ち、満天の星が輝いている。クローゼットにある腕時計を確認すると、21時頃を指していた。


もうこんな時間なのか。今頃他の奴らは夕飯食ってんのかな。腹減ったわ。


「失礼しまーす」


声を潜めながら入ってきたのは、もちろんサネルだった。その手にはお盆に乗せられた料理が。


「カズマ様!目が覚めたのですね!よかったです」

「あぁ。随分長い時間寝てたみたいだな、俺。」

「昼前からずっと眠ってましたからね。皆様心配されていましたよ」

「そんなに寝てたのか。道理で腹が減ってるわけだ」

「あ、失礼しました。ここで召し上がりますか?」

「そうするかな。せっかく持ってきてくれた訳だし」

「わかりました!少し待っていてくださいね」


そういうとサネルは食事をそっとベッドの上に置き、クローゼットを開けて台を取り出した。


「クローゼットにそんなものが入ってたのか」

「そうなんです。食事は自室で取りたい、という方もいらっしゃるのですべての部屋にありますよ…はい、どうぞ!」


あっという間に机と椅子が組み上がり、テーブルクロスが引かれた。流石メイド、恐るべき手際の良さ。


そうして俺が夕食をとっていると、ドアが空いて秋人、沙那、榎本が入って来た。


「よぉお前ら」

「和馬!目ぇ覚めたんだな」

「ああ。お陰様で腹が減っててな」

「まあ、1日中寝てれば誰でもお腹減るよね」

「それで、怪我とかはしてないのよね?」

「大丈夫だ。少し体はダルいけど、怪我はしてない。あ、サネルありがとう」


コップに冷たい水を入れてくれたサネルにお礼を言いつつ、話を続ける。相変わらずご飯が美味しい。


「そうだ!お前、あのシルバーウルフにどうやって勝ったんだよ。調べてみたらAランクの魔物だったぞ」

「いや、俺なんて何もしてなくて。何回か攻撃はしたが、倒したのはバランさんだぞ?」

「嘘つかない。バランさんは貴方を連れて帰ってきてくれたの。そのバランさんが貴方が倒したと言ったのよ?あれを使ったの?」


おい沙那ぁ!身体強化の事は黙ってろと!


「ん?あれって何だい?」

「いや、何でもないぞ榎本!

そ、そういえば!シルバーウルフの素材って回収できたのか?」


榎本がいぶかしげに聞いてくるが、強引に話題を変える。少し強引すぎたかも知れないけど。


「騎士団の人達が回収してたぞ。あの毛皮凄く貴重だから需要があるんだってな」

「やっぱりそうなのか。少し貰えねえかな…カッコいいから」

「とにかく、体は痛まないのね?」

「ああ。心配させて悪かったな」

「明日にでも話聞かせてくれよ!」

「食事中に押しかけて悪かったね。ちゃんと休むんだよ?」

「りょーかい。また明日な」


ドアから出ていく3人を見届け、俺はため息を吐く。


「明日面倒くさそうだな…」

「ふふっ、カズマ様はお友達と仲がよろしいんですね」

「まあ、そうだな。ずっとつるんでるから。ごちそうさまでした」


微笑むサネルに返事をしながら、フォークとナイフを揃えておき、ナプキンで軽く口を拭う。


「それでは片付けて来ますね。お風呂にははいられますか?」

「そうだな。入っておきたい」

「わかりました。先にそちらへ行きましょう」




「それではごゆっくりして下さい」

「おう、ありがとうな」


俺は脱衣所で服を脱ぎ、浴場へと足を踏み入れる。見ると、そこには先客がいた。


「国王様とバランさん?」

「カズマじゃねえか。お前、目が覚めたんだな」

「ええ、お陰様で。バランさんもお元気そうで何よりです」

「…国王様がいらっしゃるからその口調なのもわかるが、気持ち悪いなお前」


国王様は柔らかい笑みを浮かべつつ、話しかけてきた。


「そういえば初日にバランが名前を呼んだものがいると聞いたが、あなただったか」

「そうです。あと俺のことは呼び捨てで、軽い口調で大丈夫です、国王様」

「そうか、わかった。ならカズマと呼ばせてもらおう。カズマもこの場においては素でいいぞ」

「良いんですか?では遠慮無く」

「お前遠慮なさすぎるだろ…」


切り替えの早さにバランさんが苦笑を浮かべる。そう、これが俺の持ち味だ!


「まあいいだろうバラン。ところでカズマ、シルバーウルフの件だがよくやった」

「ああそうだ。あれ、バランさんが倒したって言っといて欲しかったんですけど」

「ふむ。カズマには何か秘密があるのか?それも他の勇者殿達に言えないような」

「まあ言ってる奴は居るんだけどな」


そう言って俺は二人に二度目の異世界であることを説明する。


「道理で。戦い方はわかるのか?」

「いや、そうではなく。スキルはあるんですけど、記憶は封印されてるんだよ」

「それは神に、なのか?」

「本人はそう言ってた。俺の心も読んでたし、何より力を分けてもらったからな」

「神の力だと!?そんな事をサン=テスタの重鎮たちに知られたら、大変なことになるぞ...」


サン=テスタというのは、四大国の一国で正式名称は『聖国サン=テスタ』。唯一神を信仰してるそうだが、神に名前は無いという。

神は自分たちの心の中にいる、という教えだそうだ。都合よく解釈されないよう、取り締まりはされてるらしいが。


「え、マジ?」

「ああ。これはマズイな…」

「そこまで?一体何があるんだ?」

「…下手すれば国際問題だ」

「…へ?」

「とにかく面倒くさいんだよ、あいつら。バレたら使徒に担ぎ上げられるぞ」

「そうなんだよなぁ、徹底的に隠さねぇと」


宗教って怖いのな。俺は使徒なんて柄でもないし、やっぱり隠していかないとダメみたいだな。

あ、終わりの台詞言ったの国王様ね。国王様、結構素が出て来たのかも。


「ところでカズマ、レベルはどうなった?俺は久しぶりに2も上がったぞ」

「あ、そういえば見てない。ステータス」


=====================


カズマ イガラシ ♂ 1*歳


人間ヒューマン レベル:24  21↑




生命力:430  210↑


魔力:545  315↑


筋力:430  210↑


物攻:265  105↑


物耐:265  105↑


魔攻:311  147↑


魔耐:311  147↑


俊敏:430  210↑


持運:***


=====================


《普通技能ノーマルスキル》


  ・魔力操作 Lv6  2↑


  ・探知 Lv2  1↑


  ・思考加速 Lv3  1↑


  ・並列思考 Lv2  1↑


  ・鑑定 Lv6  


  ・看破 Lv1


《戦闘技能バトルスキル》


 〈随時発動型アクティブ〉


  ・火魔法 Lv2


  ・水魔法 Lv2


  ・風魔法 Lv6  1↑


  ・雷魔法 Lv3


  ・土魔法 Lv2


  ・聖魔法 Lv2


  ・属性魔法剣 Lv5  1↑


 〈常時発動型パッシブ〉


  ・剣術 Lv6  1↑


  ・詠唱破棄 Lv6  1↑


  ・戦況把握 Lv4  2↑


《超常技能エクストラスキル》


  ・偽装 Lv−


=====================


「うわぁお」


思わず声が出た。「祝福」のおかげか、レベル、ステータス共に上がり方が尋常じゃない。今の状態で筋力ブーストをかけると、430×6=2580の筋力値になる。


「おいおい、これは…でも、これなら…」

「俺は成長率も人並み以上に高かったが、自信なくすぞ。ってか、スキルレベル6って何だ。上限超えてるじゃねぇか…」


この二人になら見せても大丈夫だろう。ただ、先に俺のステータスを見た国王様が、腕を組んで自分の世界に入っている。何か不味かっただろうか。まあ、上限超えてるから今更な話だが。


「ところで、さっきから気になってたけど、国王様とバランさんはどんな関係?ただの主従じゃ無さそうだけど」

「ん?ああ、バランと俺は同い年でな。一言で言えば幼なじみになる」

「やっぱりそうなのね。そんな感じがしてた」

「シャルルも若い頃はヤンチャしてたかんなぁ」

「若気の至りだな、ハッハッハ」


信頼し合ってるんだな。見ているとこっちの胸も熱くなってくる。固く結ばれた男の友情、みたいな?

少し羨ましい。


「さて、その話はさておき、カズマ。今話していて思ったが、お前に会ってもらいたい者が居る」

「…シャルル、まさか!?」

「彼になら任せられる。会ってくれるか?」


バランさんが驚いてる。それだけ珍しい事なんだろう。


俺に会わせたい人っていうのは、いったいどんな人だろうか?

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