Saturday
こんな百合が欲しかったので自給自足です。設定が似たような作品があれば教えていただけると嬉しいです。
「そろそろ旦那が帰ってくる頃かな」
何事もなかったかのように彼女が服を着ながら言う。6時少し前のことだった。
「どうする?ご飯食べていく?」
「…いらない。帰る。」
もぞもぞ動きながらあたしは拗ねたように答える。
「そう?じゃあまた次の土曜ね」
天然なのか策略家なのか彼女はさらっと言う。
それでもまた会えるのが嬉しくなっちゃうあたしは単純だしそれが悔しい。
だからサイドテーブルにネックレスを置いていった。少し動揺すればいい。
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「お邪魔しました」
「またね…はい忘れ物のネックレス」
「バレたか」
「だってあなたのこと見てるもの」
全く、どこまで本気なんだろうか。
「むこう向いて」
「はあい」
しぶしぶ後ろを向くと、
「いたずらした罰」
そう言って彼女は首筋に跡をつけた。
もしかしたら続くかも…? Twitter@yzkn_