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こんにちは。ΗΘΤΛΤΕです。


今回は勇者ですww


がんばります。よろしくお願いします。

あぁあああああああああああ!!ったっく・・・。なんで、俺がこんなことしなくっちゃいけないんだ?!





勇者の試練






「はぁあああああああああああ?!」


今は、王城の中。


ここの王国には代々王様あたりまえだけどと、『勇者』と呼ばれるものがいる。


執事は、王様の身の回り一般のことをする人。


『門番』ってのもいて、その人達は王国や、王城を守っている。


そして・・・。『勇者』これは、王様を守る役目だ。


この、『勇者』っていうのが、俺の家に代々続いている仕事。


別に、他の仕事しても構わないんだけどね。


兄ちゃんとかは、『面倒くさい。』つって、結局。二年前から普通に武器屋やってる。


まぁ。『武器屋』は、王国が襲われた時に戦わなきゃいけないんだけどね。


ようするに。『歩兵』って役目らしい。


結構重要な役目だ。この王国では国を守る強い人っていうことで。


国守強こくしゅごうって呼ばれてる。


まぁ。兄さんはその中でも類を見ない強さを持っていて。


必ずっていうほど王国が襲われると誰か一人は死んでしまったのに。


兄さんが国守強やってからは、今のところ一人も死者は出ていない。


だから、国王から、


『ぜひとも、瑠維君(兄さんの名前)に勇者をやっていただきたい。』


って言ってるんだけど。総シカ。


どれだけ、王国が大量の金を出しても・・・。


『はぁああああああ??めんどうくせーつってるだろーがっ。おら。帰れよ。ばーーーーーか。』


つって、追い払ってる、


別に、魔物を殺すことが怖いわけでも、誰かを殺すのが嫌なわけでも、争い事が嫌いなわけではないらしい。


むしろ、戦いのときには、敵に『赤い眼をした冷酷な魔王』って呼ばれるほどの恐ろしさらしい。


まぁ。実際。兄ちゃんのみてると何が正しいのか分からなくなるほど残酷だ。


いつもは、優しくってやる気のなく、ボーっとした兄ちゃんが、戦う時に関しては、真っ赤なあの髪が綺麗に舞う。そして、目も血走って真っ赤になる。かといって、燃えるような殺し方じゃなくって。むしろ逆。『赤い眼をした冷酷な魔王』って言われるだけあって、しなやかにどんどんと殺していく。命乞いをするやつには、散々振り回した揚句。簡単に殺してしまう。


そんなすごい兄ちゃん。


なんで勇者やらないんだっけ??忘れてしまった。


ただ。ひとつ分かるのは、あの負けず嫌いな兄ちゃんが、王様に。


『ははっ?!あれだな?殺すのが怖いんだろう??本当は!!だから、こんな『武器屋』にいて、幸せになることを望まないんだろうっ?!』


と、嘲笑された時に。


『馬鹿だな。だったら、俺はわざわざ『武器屋』なんて選ばないよ・・・。』


と、言って静かに扉を閉めてそれ以降。国王には絶対に合わなくなっただけだ。



そして。今。十五になった俺が、『勇者』を継ぐ試練を言い渡されたところだ。


「なんで?!この、俺様が『魔物の森』に行かなくっちゃいけないわけ?!」


そう言ってそっぽを向くと。


「あのなあああ。おっまえは、その試練越えられないと、絶対に『勇者』にはなれないのっ?!大体。これ一つだけなんだから、文句言わずにやれよっ?!」


と、親父に怒られた。


「んだよ。くそじじい・・・。今までは、『剣の試練』と『強大の魔物一匹倒す』だけだったじゃん?!なんで俺から、わざわざ『魔物の森』まで行かなあかんの?!王城でしか戦わないんだから、『魔物の森』行ってもいみないやん?!」


と、大声でまくしあげる。


「だから、おっまえは馬鹿なんだ!っていうか、『親父』っていうなっていってるだろおおおがあああ!!大体、ばか王様と王子の前だぞっ?!もっと、ちゃんとしろっ!!!」


と、怒ってくる。つか、おめーも、充分礼儀がなってねぇえだろおおが。


「んだよ・・・。つか、この『王子』って、俺と同級生じゃん。なんで、同級生守んなきゃいけないんだよ。」


と、悪態づく。


すると。


「いってえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」


突然の頭の痛み。陥没するかと思った。


「なっにすんだくそ親父いいいいいいいいいいいいいいい!!」


と、俺が怒鳴ると。


「はぁ??『何すんだ』って・・・。お前のその馬鹿な頭に中指を当ててぐりぐりしただけだけど??」


と、あっけらかんと言い放つ。


(うざぜええ。)


「そんなもん知ってんだよ!!何でんなことすんだよおおおおおばあああああああああああかっ!!」


と、怒鳴る。


(((『馬鹿な頭』は、否定しないんだ・・・。)))


「はぁああ??決まってんだろ。お前は、『勇者になる』って決めたんだろ??瑠維みたいに、『武器屋になる。』って、言ってないんだろ・?」


「・・・。」



「自分で『勇者になる』って選んだんだから、同級生の『王子を守る』ってことも、覚悟の上だろおが」


「・・・。」


「あっ・・・。あの。なぁ?・勇者よ。もしかして、いつも戦いのときや・・・。普段のときも我にひどい発言をするのは、勇者も我を守ることが『覚悟』の一つだったのからかのぉお??」


「あったりまえだ。っていうか、その『覚悟』以外なかったね。っていうか、てめーがいっつまでもその椅子に座ってから、俺の仕事が倍増するんだろーが。本当は自分の身は自分で守ってほしいくらいなんだけどね。」


「ぐすっ・・・。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんなこんなで、俺は今。『魔物の森』に来ている。


「ったく・・・。」


悪態づきながら、足場の悪い道を懸命に歩くと・・・。


「あっ」


ようやく、人気のある塗装された道に出た。


(・・・あれ??『魔物の森』だよねえ??ここ。人気あっちゃ駄目じゃね??)



「まぁ。いっか・・・。」


と、自己完結をして歩き続ける。


「あっ・・・。」


と、俺はつい声をあげてしまった。


(見たこと・・・ある気が・・・するんだけど。)


気のせい・・・か??


いや。でも確実に。この木は・・・。


あれ??なんだっけ??いつだっけ??っていうか・・・。こんなとこ。来た記憶すら・・・。


「・・・。」


と、俺は暫くその木を見ていると・・・。


『がさっ・・・。』


と、音がした。音がしたほうを見てみると・・・。


「ぴいいいいいいいいい!!」


と、魔物が逃げていく。


「・・・魔物??ぁああw魔物かぁあwwちゃんといるんだねえww」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チッがうっ!!


あれ魔物!!追いかけなきゃ!!


『がさがさがさ・・・。』


(いたっ・・・。)


あと・・・五メートル・・・。


二メートル・・・。


一メートル!!

よしっ!!


(あれっ??)


剣が抜けない??


うっそ・・・。


嘘だあああああああああああああああああ!!


チョイ待てって!!


あんのくそ親父なんか細工しやがった?!


なんで、こんな時にこんなことすんだぁあああああああああばーーーーーーーかっ!!


やばいっ!!やばいっ!!


「ぶぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


えっ。待って・・・。もしかして。これ!!


親玉だああああああああああああ!!


(くっそ!!!!!抜けねぇえ!!!)


力を入れ過ぎているせいか、剣を持つ手も震えている。


「ぶいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


(死ぬっ!!!!!!!!!!!!!!!)


「・・・。」


「・・・??」


あれ・?何もない・・・?


と、つぶった目を開けると・・・。


「??」


「ぶいwwぶいww」


え・・・?何??ほっぺすりすりされてんだけど・・・。


何??え??もしかしなくっても・・・。


(ナツカレテルうううううううううううううう?!)


「いやいやいやいやああああああっ!!なんでえええええええっ?!」


と、大声を出しながら否定すると・・・。


「ぶい・・・??」


と、不思議そうな顔をされた。


と、そんな状況に突然。


「・・・??泰斗君・・・??」


と、透明な茶髪のような少し青がかっていて、でも、ほんの少し赤く見える髪の毛の女の子が俺の名前を呼んだ。



っていうか・・・。お前誰だっ!!!!!


っていうか、いろんなこと起きすぎだろ。


しかもさ、この状況を普通に見てる君は本当に一体誰なんだい??


どれだけ根性あるんだよ。


とりあえず。


「・・・どちらさま?」


と、なるべく冷静な声で尋ねると。


「あっ。やっぱしっ!泰斗君だよねっ?!あはwあれだねえ。性格変わった・・・??」


・・・こいつ。人の話聞いてんのかっ??


しかも、あの親玉いつの間にか、こいつにすれよってるし。


「だからっ!!!人の話をっ!!」


「名前。忘れちゃった・??」


と、今度は俺が話す前に話し始めやがった。


(ったく。なんなんだよ。こいつ・・・。)


「忘れたも何もっ!!お前のことなんて知らね・・・。」


ちょっと・・・。待った。


こんなこと。前にもあったような・・・。


わかんない・・・。違うのかな・・・。


「そっかあwwまた。わすれたちゃったかあ・・・。」


また・・・??またってなんだよ。


お前。本当に誰だよっ・・・。


「まぁいいやっ!!そうだっ!!泰斗君。うちの家に来るっ?!どうせ今日。行くあてもなかったんでしょっ?!」


「・・・」


(だあああああああっ!!そうだあああああああっ!!んなこと考えてもなかったっ!!・・・どうしよう・・・。俺。こいつの家にお世話になるのっ?!知らない家なのにっ?!)


「??泰斗君??」


「・・・行く・・・。」


と、俺が下を向いて言うと、「ふふっ。」と、一言笑い。


「じゃあっ。ついてきなよっww」


と、言うと、親玉にひょいと飛び乗ると俺に手を差し伸べてきた。


「なんだよっ!!」


と、俺が睨むと。


「うちんち。結構遠いんだ。こいつに乗ってかないと結構大変だよ?」


と、くすっと笑った。


「そりゃどおもっ。」


と言ってそいつの手をつかむ。


と、意外なぐらい強い力で引き上げてくれた。


(こいつ。女のくせに結構強い力してんだな。・・・身軽だし。)


こんなところに住んでいたらそうもなるんだろうか。


こっち側に飛ぶってことは、森の中ってことだろうし・・・。


「トンビイーっ!!!!!!!そっち、右曲がってっ!」


「ぶいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「トンビ・?こいつの名前か??」


「えっ?ああwwうんっ!豚・蜂で、トンBEEっ!!豚蜂って意味だよっ!!」


「そのまんまなんだな。」


「そうっ!!この子の子どもの名前は、トンラビット!!」


「あぁ。豚兎な。そのまんまぢゃないかww」


「あははっ!!!!!!そうなんだっ!!!!!!!」


そう言っていろんな話を笑いながらしていると、大きな木の小屋が見えてきた。


「とんびっ!!おろしてっ!!」


そう言うと、トンビは、すううと、下に降りていく。


「家・・・??ここ??」


俺がそう言いながら青い・・・家・?を眺める。


「うんっ!!そうっ!!あっ。そうだ。」


と、言いながら扉を開けてスリッパをとる。


「家。もろもろの理由でちょっと・・・っていうか。だいぶ汚いんだよねwwだから、スリッパ履かないと・・・危ないかもww」


そう言って、俺の分のスリッパもとってくれる。


「・・・ありがと・・・。」


そう言いながら、俺もそのスリッパを履く。


「・・・。」


廊下を眺めると・・・『だいぶ汚い』ってレベルではないのを実感させられる。


っていうか。スリッパ履かないと『危険』ってことは、『だいぶ汚い』っていうレベルをとうに超えているということになるだろう。


ガラスは何故か散らばっているし、木の破片や、木材がごろごろしていた。


「??泰斗君??どうかした??」


そう言って、不思議そうな顔をするこいつ。


あっ。そういや、まだ名前聞いてねぇや。


「いや。なんでもない。」


と、いうより『なんでもあり過ぎ』て言えない・


「??そう??じゃ。好きなとこに座ってよw今日は、うち。一人なんだww一人でご飯を食べる羽目にならなくってよかったよ。」


そう言ってふわっとほほ笑んだ。


「・・・いつもは・・・。」


と、俺が尋ねると。


「ん??あぁw『いつも』??いつもは、おじいさんとおばあさんが来てくれるからww」


そう言って、またほほ笑みながら、俺の目の前に温かそうなミルクを出した。


「今日はね、仕事が忙しくって来られないんだって。それに、明日は、おばあさん達、町で月1の定期検診があるから。仕事、今日中に終わらせとかないと、約束の時間に遅れるってwwあっ。ミルク、飲んでww」


「ふ~~ん。あっ。ありがと。」


そう言いながら、俺は、あいつが出したミルクを少し飲んで、相槌を打つ。


「うちも、おじいさんたちの手伝いができればいいんだけどねwwこれがどうにも・・・。」


と、小声でつぶやく。


「え??なんで??手伝えばいいのにww」


「いやぁww流石に、おじいさんの職人技には、到底wwうちなんかが作ったら、絶対お客さんの期待を裏切っちゃうよwwそれに、うちも仕事が忙しいし。」


と、言いながら、カウンターで自分のミルクを飲む。


「・・・??でも、あれだろ。生産おっつかないんだろ?だったら、手伝いくらい。」


「駄目だよ。」


と、俺の言葉に覆いかぶさるように言う。


「うちなんかじゃダメなんだ。大量生産とは違うんだ。おじいさんがいいんだよ。」


「・・・。」


「あっ!!もちろんあれだよ。弟子修行はしてるんだけどねwいつか、おじいさんのかわりになれるように・・・。」


そう言ってまた笑う。


「ふ~ん・・・。」


最近の町じゃ、大量生産が当り前だ。


俺が生まれる前からそうだったと思う。


きっと、お父さんが大人になってから大量生産が当り前になったんだと思う。


だから、きっと、多分。こいつも『大量生産が悪い』とは全く思っていないんだろう。


ただ、これだけは『駄目』なんだろう。


ここで生きてきて、そう教わったんだろう。


大量生産のほうが楽で安い。


早くできる。


それでも、『おじいさん』のがいいんだろう。


その為だけに、何日も待って、高い金を払うんだろう。


俺には・・・あまり理解できないな。


「あっ!!そうだっ!!おじいさんの作ったもの!!見せてあげるよっ!!」


と、突然あいつは、声を出して、とたとたと音を立てながらキッチンから出て廊下を走って、奥に行く。


「??」


俺は、その様子をミルクを飲んで眺めた。


数分たつと、ほんの少しそこにいただけだろうに。


何故か、ほこりまみれなあいつが廊下を走ってリビングについた。


「けほっ。流石に奥は埃っぽいな。やっぱし、ガラスの入れ物に入れておいて正解だった。」


と、笑ってそれを俺に見せる。


確かに、こいつは汚れているのに、これだけは綺麗だった。


「??なんだ??これ??木の??人形??」


俺は、不思議そうにそれを眺める。


「うん。随分昔に作ってもらったものだから、結構汚れちゃってるけど。でも、うち。これ。すごく好きなんだ。」


「ふ~~ん。」


・・・これ、すごく兄貴に似てるなw


赤い髪とかそっくりだww


そんなことを思っていると突然。


「あっ!!!!!そうだ!!今日の晩飯のご飯買いに行ってなかった!!あ~~。何にも今日はなかった気がするなぁ・・。」


と、大声を出して、冷蔵庫のほうに歩きだした。


「あぁああ・・・。やっぱし、なんもなかったや・・・。」


と、なぜかショックを受けている。


「ごめんっ!!泰斗君。うち今から食材買いに町まで行ってくるから留守番頼んでもいいかな??」


と、手を合わせて片目をつぶってお願いしてきた。


「うん。いや。別に構わないけど・・・。あの、とんびに乗って行くのか??」


と、俺がたじろぎながら尋ねる。


「??そうだけど・・・。あっ!!時間がないっ!あっ!!とりあえず!!よろしく!!」


と、言ってすぐに出かけてしまった。































う~~ん。話の展開が早くも分かるかも??


これからもがんばって精進していきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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