登場人物紹介その2
●名称:天鳳真君(本名:欧怜)
年齢:約1000歳以上
役職:仙人(真人)、日本仙境統括
外見:銀髪に真紅の瞳、ロン毛の優男。イケメンだが泠煌のぬいぐるみを愛でている変態である。
西洋ヴァンパイアからの妖怪仙人として修行を始めて、人の仙人に至ったという異質な経歴を持つ。
現状は正しく【人間の仙人】でありヴァンパイアとしてのすべての機能を失っている。
解説:
実はかなり古い渡来人のヴァンパイアであったお方であり、すでに忘れたと本人談である西洋風の本名を持っていたらしい。
現状の名前は【中国語読みはせず、漢字訓読み】するのが正式であり、日本人出身である改名仙人の多くはこれにならっている。
仙人としての性能は明確に日本仙道界の頂点に立ち、彼自体が戦略兵器的な存在とみなされるため、よほどの事でない限り出張ってこない。というか干渉を許されない立場にいる。彼が「普通の事件」に首を突っ込むことは「子どもの喧嘩に核兵器を持ち出すもの」とは泠煌の言である。
泠煌以上に常識外れの奇跡を起こせる。まあ「死者の復活」程度は彼にとって児戯に等しい事である。ただ、それは当然のように天命数の制限を受けるため、そもそも天命数の少ない一般生命を救う事がほぼできないのは、なんとも皮肉な話である。
並の仙人たちが全力をもって起こすレベルの「奇跡」を即座に無効にできるらしい。その力はあまりに強すぎて、その干渉自体が仙境全体の問題に発展してしまうレベルの話である。
お茶目でいつも笑顔の怪しいロン毛仙人。常に泠煌のぬいぐるみを愛でている変態(大事なことなので二度言いました)。
しかしながら彼もれっきとした「真人」であり、人の感情を理解できない「ヒトデナシ」に分類される。
もっとも、他の真人に比べればなんぼかマシであり、ある程度良識を守った言動をしてくれるかなりできるリーダーである。
そういた性格方面に関しては、彼の友である鵬雲道人の影響があるらしい。
●名称:凜花女仙(本名:柳洞 神楽)
年齢:約150歳
役職:仙人、天鳳真君の弟子、天鳳真君の秘書官
外見:黒い髪と瞳の純日本メガネ美人。メガネは人間界で手に入れた大切なものであり、防御術で保護されているらしい。
まあ貧乳である(おい)。
解説:
天鳳真君の傍に控える秘書。何かと変態的な師匠を冷たい目で見て――、すらいないまるで事務ロボットのような娘。もっとも彼を尊敬はしているらしい。
生まれはごく普通の家庭であるらしいが、すでにめぼしい肉親は生きてはいない。
仙人としては並の実力だが、何より事務的な処理が得意分野である。当然戦闘は苦手なのだが、彼女が常に所持ている書物型空間創造系宝貝【奉天交渉録簿】によって、敵を一定時間無力化出来るらしい。
眼は普通に良いため「伊達メガネ」であり、常に事務的態度で天鳳真君のジョークに冷たい視線を送っている。
頭は良いのだが、融通がきかず、なにかと理論倒れすることもあり、そこら辺を天鳳真君にいじられていることも多い。
●名称:小玉玄女(本名:なし)
年齢:約400歳
役職:仙人
外見:黒い髪と瞳の長身の美女。胸は大きめ(おい)。猫耳猫尻尾がある……、が実は彼女は【猫の妖怪】ではなくそれに似た【種という区別のない黒毛獣】の妖怪。
源身は明確にあるのだが、現状においては死んだとしても元には戻らない、らしい。いつもアニメキャラの衣装を身に着けており、そのポーズやセリフ、語尾等にこだわっている。
解説:
仙人としての経歴においては明確に暉燐教主、泠煌を超えている妖怪仙人。当然、妖怪仙人達の盟主としての資格を持つが、自分はただの剣士であり資格無しと称して、盟主役を断った経歴を持つ。何故か本名を名乗らず、そして自ら本名はないと言って、仙人登録にも本名欄に尊称である【小玉玄女】と書いている。
その長い年月で培われた剣術は、もはや寿命のある人では到達できない領域に有り、彼女本来の妖怪としての身体機能を下地にした超絶剣技によって、術や宝貝を扱ってやっと出せるレベルの身のこなしを発揮することが可能である。故に、彼女を示し、日本仙道界における【黒毛獣剣神】と呼ばれている。
彼女は根っからの戦士であり、当然人を殺す行為にためらいを持ってはいない。しかしながら【弱者を喜んで殺す行為】は蛇蝎の如く嫌っており、そういった類の悪人は特に何かしらの取り決め目的がないなら、即座に【死すべきゴミカス】として切り捨てる一種の冷酷さを持つ。
術関連は基本的なものを習得しているのみで、治癒系はそこそこ得意ではあるがそもそもの才能がないために、修練の長さに反して並程度の効果しか発揮しない。
使用する宝貝は、肉球マークつき西洋式ブロードソード【猫爪】と、日本刀型の剣型宝貝、のみを一般に使用しており、極稀に【玄大玉】と呼ばれる宝玉型宝貝を所持している場合もあるが、ここ数百年にわたってほぼ使用されたことはない。言ってしまえば、二種類の剣型宝貝のみでどのような敵でも相手ができるのである。
彼女は言ってしまえば一点突破の極みであり、剣による物理攻撃偏重型戦闘仙人である。だが雷太のように物理攻撃無効からのカウンターを食らったりはしない。元々の神がかった戦闘感覚でカウンターは通用せず、剣が通らなくても制圧する方法はいくらでも知っているからである。
その個人戦闘能力の高さから、強行偵察要員として強力な敵集団へ投入され、出来るならば敵戦力を減らして後続を助ける目的で呼ばれる事が多い。