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上手な魔法の使い方  作者: 睦月
双極の熾天使
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天墜魔王剣

七星の中には魔力ヒエラルキーが存在する。


第一位階.アルテミスムーンストーン

第二位階.サラマンダールビー

第三位階.ミカエルダイヤモンド

第四位階.ルシフェルブラックダイヤ

第五位階.シルフィードエメラルド

第六位階.リバイアサンサファイア

第七位階.ノームトパーズ


しかしアルテミスムーンストーンとサラマンダールビーの間には大きな力の差が存在する。

これはアルテミスムーンストーンの力を残りの6つの石で抑えている関係性にあるからである。

逆に言えばアルテミスムーンストーンが全ての力を統べている、とも言える。

「あと3つか・・・」


暗闇の中にはアスクレピオスと名乗る男が黒鉄の剣を眺めていた。

その剣には3つの石がはめ込まれ光り輝いている。

暗闇にはアスクレピオス以外、誰も居る気配はない。

時折光が差し込み、辺りが揺らめくがすぐに光は消え、再び闇が一帯を支配する。

暫くするとアスクレピオスは剣を鞘に納めた。

ゆっくりと暗闇の中を、まるで全てが見えているかの様に歩いて行く。

そしてアスクレピオスは静かに、完全に姿を消してしまった。



大きなタワーがそびえる摩天楼の上空に突如としてその男は現れた。

ゆっくり上空から降りて来た先には広場が見える。

アスクレピオスは広場に降り立つと辺りを見回した。

周りには人の気配はない。

だが広場の中心には一体の亡きがらが横たわっていた。

雷に打たれたような少し煤けた白装束を身に纏い、辺りにはまだ焼け焦げた臭いが漂う。

おそらく死んでから時間は経ってない。

アスクレピオスはゆっくりとその亡きがらに近付き、鞘から黒鉄の剣を抜くとその亡きがらに突き立てた。

鈍い音と共にその刺した傷口から血が滲み出てくる。

アスクレピオスは冷たい目でそれを見ていた。

やがてその血を吸うかのように、刀身は赤黒く染まっていく。

アスクレピオスは黒鉄の剣を刺したままボソボソと何かを呟いた。

すると刺された身体はゆっくりと煙をあげ、蒸発していく。


跡に残ったのは一粒の宝石。


それはゆっくりと浮かび、やがて黒鉄の剣の刀身へと収まった。


「残り2つ・・・。」


アスクレピオスはゆっくりと上空へと浮かび上がった。

辺りを見回しながら剣を軽く振る。

風を切り裂くような鋭い音と、怪しげな宝石の光が残像の様に帯を残す。

夜の冷たい風がアスクレピオスに吹き付けていた。


「どの程度かな・・・。」


アスクレピオスは剣に力を溜める。

黒鉄の剣は眩い光を放ち、その光が徐々に剣先に集まっていく。

アスクレピオスはその剣を西に向かって振り抜いた。

剣先からバスケットボール位の光の球が射出し、西に向かって飛んでいった。




カッ!




一瞬光が空を覆い尽くす。

時間にして数秒、天を覆う光が消えると、西にドーム型の光の膜が現れる。

やがてその光はゆっくりと収縮していく。


「今の時点ではこんなものか・・・。」


アスクレピオスは剣を鞘に納めると再び闇の帳の中に溶け込むように消えていった。




光が収縮して消滅するとその跡には山が一つ抉れる形で無くなっていたのだった。

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