ダニオの恋
オレはダニオ。
ダニのオスだ。
ここ、築二十年の日本家屋に住んでいる。
先日、この家に、小百合という美女が、引っ越して来た!
もろ、オレの好みのタイプだ。
オレはダニだが、同じダニのメスには、興味がない。
好きになるのは、いつも人間の美人。
仲間由紀恵なんか、めっちゃ、好きだ。
仲間由紀恵が、オレに噛まれて、痒さに身悶える姿など、想像すると、興奮して、リポビタンDが飲みたくなる。
もっと、興奮したいからだ。
引っ越して来た小百合という美女は、仲間由紀恵似だった。
オレは、さっそく、小百合の白くふくよかな太ももを噛んだ。
さあ、さあ、身悶えるがいい!
しかし、小百合は、太ももをひと掻きしただけで、立ち上がり、恐ろしいモノを持って来やがった!
ダニアースだ!!!
にっくき、ダニアース!
オレの一族は、みんな、やつに殺られた。
あああ、小百合がダニアースを焚いた。
部屋はダニアースの煙に包まれた。
く、苦しい、、。
なんだ、オレが小百合を愛して、噛んだことが、間違いだったのか、、。
オレは、薄れゆく意識の中で、愛の不条理さを感じていたのだった、、。
おわり