悪役王女のお目覚め
私は7歳の誕生パーティ中思い出した、前世を。
前世の私は交通事故で死に17歳という短い人生に幕を下ろしたはずだったのに何故かお城にいるんですけど?!混乱して走り回った先に柱、ゴンッと大きな音がなり目の前が真っ暗になった。
メイドさんの声が聞こえ意識が段々と戻って来ると自分がベットの上にいることがわかった。キングサイズはあるだろうベットのサイズと豪華な刺繍飾りのネグリジェ、部屋を見回すとシャンデリアや大勢のメイドどっかの姫かよって感じに至れり作れり.....
「王女様突然走り回ってどうなさいましたか?お怪我の方は治癒魔法をかけたので傷は残ってませんよ.....王女様上の空ですがどうかなさいましたか?」
王女...そうだ前世の記憶で混乱して忘れてた、前世の記憶があって違和感しか無いけど 私、王女なのよね.....
「大丈夫、ありがとうメイドさん。私の事は気にしなくていいからパーティの方人手不足だと思うし.....」
「王女様!?そんな勿体無いお言葉ありがとうございます」
あれ?私変な事言った?メイドさんは涙を流して喜んでいる混乱してるうちにパーティの方に行ったみたい。
「よーしやっと1人になったわねー」
ベットをジャンプして飛び降り部屋を走り回る。
「こんな広い部屋が私のものなんて嬉しすぎるー!」
前世は兄妹と共同の部屋だったから一人部屋は夢の様な存在だったけど今はこんな綺麗な部屋があるなんていい気分になりスキップをして鏡を見る。
「オマケにこんな美少...女?」
前世の記憶が途端に蘇る、この顔は、このアメジスト色の瞳は!!
グラディウス・チャームの悪役王女
プレーナ・シャルル!!
なんで気づかなかった!プレイ時間カンストしたゲームの敵を?!
前世でハマったグラディウス・チャームという学園系RPGゲーム。
あらすじはこうだ、太陽 月 風 水 炎 植物6つの魔法の内太陽の力をもち1つの小国の後継者に生まれた主人公だがあるとき月の魔力を持つ王女のドレスに水をこぼしてしまった事をきっかけに国が滅ぶ。
唯一生き残れた主人公は近くの国の農民にひろわれた何年もたち田舎で暮らしていたが強大な太陽の力を持っていたため、特待生としてグラディウス・チャームの世界の中心地。
そしてどこの国にも属さないユーゲントスクールに入学する。という感じ、月の王女はもちろん私、プレーナ・シャルル。
ドレスに水をこぼされたぐらいで国を滅ぼすなよ!と言いたくなる。
序盤は一般的なゲームと変わらず主人公と仲間が織り成す友情ストーリー。だけど後半に入るにつれ内容が子供には見せれないほどダークな内容に、ちなみに普通の友情系バトル物と思って買った子がいたらしいがストーリーがトラウマになり三日間寝込んだほどらしい。
私がハマったのはそれも理由の一つだけどENDが多い事も魅力の1つだけど、主人公の性別が違うだけでゲームのEND大幅に違ってくるだけじゃなくて特定のアイテムを持ってるかとか。
何気無い会話の選択肢もENDに絡んできて夏休みずっとやっててもあと一つのENDにたどり着けなかった。
その最後の1つのEND幻のENDって言われてるぐらいレアなものなんだよねー
なんて前世のゲーム懐かしんでる場合じゃなかった!
そう私プレーナ・シャルルは私が辿り着いた39ENDの内全て悲惨な最期を迎える。
例えば某深夜アニメの魔法少女の先輩の様に頭を食べられたり、十字架に貼り付けられたり、自分の執事に裏切られ石にされ永遠を石のまんま過ごし最後には某奇妙な冒険の究極生命体みたいに考えるのをやめている。
ゲームしてた頃の私は「ざまぁwww」と様に草を生やしてられたけど今はそれが私だ。
考えろ考えるんだ、プレーナ・シャルル!
悲惨なENDを乗り越える為には.....
思いついた!幻のENDを目指せばいいんだわ、もしかしたら主人公と仲間になれるかもしれない、昨日の敵は今日の味方って言うもんね!
さすが私天才だわ
「幻のEND目指してレッツゴー!!」