2・リンカ10歳くらい、世界と魔法の仕組みを知る
10歳くらい
「えーということでこの星は極めて巨大、地上には悪魔のようなモンスターがはびこっておりー今の土地のように浮遊島が存在し地上に近い島ほど危険なモンスターがー各国は価値の高い浮遊島の権利争いに躍起になっているわけであり紛争がー」
―ねえこれ誰が覚えるん?―
―記憶のD華で良いんじゃない?―
―私1思考だけじゃ限界があるよ、分散して覚えよう?―
「ここが重要だが、モンスターは人にも獣にもあまねく存在しー、時折変異種を生み出すことがある。100m世界記録保持者馬太郎なんかが有名だな。ここは出るからなー」
えと、こういう重要な部分はみんなで覚えて摺り合わせるのはどうかな。それ以外は2思考1チームで分担しよ?
―うわー才女気取り―
―いや貴方もその1思考になるんですけど。身体は1つなんだよ?―
―ここはTRPG的にその提案で決まりですねー―
―どこの脳味噌で記憶してるんだろう………―
というわけで
「学年1位はまたリンカかー。脳を動かすことだけは絶対かなわねえな」
「マナも7つ展開できて超強化されるんじゃないのかしら?4tのモンスターの突進でも耐えられるっしょ」
「「防壁のゲット」並かよ(笑)どうなんだよリンカ」
「マナの展開はあんまり練習してないかな、あはは…」
「マナがあるから熊の突進に人間や武具が耐えられるんだぞ、俺みたく練習しとけよ」
「お前は練習しすぎだよ、もう剣の斬撃を飛ばせてるじゃんか」
みんながマナの談義で盛り上がってる中、わたしは炎と光と風と同時に出す妄想をしていました。ぽわわわわーん
魔法概論
「いい、魔法は術式で最低限の魔法が出るけど、それは効率が悪いの。魔法を扱う人になるなら「どういう魔法を」「どういう風に出して」「どのようにしたいか」ここら辺をはっきりイメージできるようにしておきなさい。イメージが命よ。「どれくらいの魔素を費やすか」までイメージできれば最高ね。やろうと思えば詠唱なしでも放てるわよ、禁止されてるけどね。武器にまとわせて追加効果を狙ったりも出来るから、英雄になりたい子は練習しておくのが良いわね。英雄なんて良いもんじゃないけど。…それと、村から都市まで、遠距離を飛ぶ魔法は放てなくする魔方陣が張られているわ。緊急時以外は遠距離は出せないから覚えておきなさい。マナによって味方識別で範囲魔法を出せるから、モンスター駆除にいきたい魔法系の人ならマナも練習するのよ。味方を誤射して精神がやられちゃったひとは…結構いるわよ…」
―これは完全暗記ですねっ―
―イメージなら負けない気がする―
―5歳くらいからずっと練習してるもんねえ―
―ここを踏まえておけばTRPG的にマンチキンになれますね―
良く覚えようっマナも重要みたいだしマナも練習した方が良いね
―でもさ、私たちってモンスター討伐にいくの?―
―確かに。魔法土木業の方が有効活用できるよね―
―モンスターより遙かに安全だもんねー―
たし…かに…練習勉学は積むとして、なにになりたいか考えないとなあ。みんな魔法を使うことだけしか考えてなかったよね。
10歳くらい、悩み多き年頃に突入し始めていました。
私としては短文ですね。まあ説明が多いので。