異世界4日目 力試しとスキルの再確認
説明回です。ああ早く、ガアガアじゃなくて人の言葉を喋らせたい…
「ガア…ガウ、グラガア」(ここは…ああ、異世界か)
ふと目が覚め、起き上がって辺りを確認するが、ここがどこだかわからなくなったが、すぐに思い出し、
眠る前の事を思い出した。
「ガア、ギアガウ…グアグガア」(そういや、また進化したんだったな… ステータス )
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真名:
性別:男性
種族:上級鬼
魂階:3
身長:190cm
体重:250kg
性格:激情家・冷静
属性:悪《狂》
称号:異界人外・禁忌を侵した者
▼パラメーター
HP:2800
MP:450
筋力:C+
耐久:C
敏捷:D+
魔力:E−
幸運:E+
能力:C+
▼保有スキル
・《異界漂流者》
・《身体強化魔術・中級》
・《湧き上がる力(戦場)》
・《狂おしき食欲》
▼固有スキル
・最適進化
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「グガア…ガアア。グガガ?」(上級鬼か…更に固有スキルも変わってる、が やっぱり実感がわかないな。また背が縮んだ程度か?)
やはり、少し体を動かしてみるがあまり実感が無い。やはりまた…
「ガグア、ガアガウガ?」(また、そこら辺で力試しをするか?)
実感を得る為の力試しをする相手を探す為に近くを探索しているとそこそこ大きな樹を見つけた。
「ガガグア…ガウグウ、ガググガア」(でけえなぁ…まあ丁度いい、あれで試すか)
そこには全長4、50mは有りそうな巨大な大樹が大地に根を張っていた。
「ガグア、ギアグガガ」(スゲェ、近くで見ると全然違ぇな。それぐらい無いと面白くねぇ)
まず素の全力を出す為に昨日拝借した片刃の大剣を足元へ突き刺し、
素手になった後、全開でMPを全身に纏う。それから身体強化魔術を発動する。
「ガァァ!グガァァ!」(これが全開だ!更に身体強化発動!)
力が体のそこから湧き上がり、体が漲る。その状態で拳に力を溜め、目の前の大樹に殴りつける!
「グラァァァァ!」(オラァァァァ!)
まず、物凄い轟音が鳴り響き、その後大樹の幹がギチギチと音を立てながらクレーター状に陥していき、
その状態が2、3分続く。
突如、耐えきれなくなったのか、大樹の折れる鈍い音が辺りに響き、バキバキと音を立て倒れていく
樹をボンヤリと見つめ、その有り得ない光景に少しの間呆然としていた。
「…グラグラグラ、ギアグアグラガア!」(…いやいやいや、ありえねーだろ、全力で殴ったとはいえ
4、50m級だぞ。そんな簡単にぶち折れるか!)
樹が完全に倒れ、数分経ちようやく認識が追いついた。
正常に認識した為、目の前の有り得ない現象に焦り、
自分が起こした結果にも関わらず文句を言ってしまう。
「グラ…グラガアガウ…」(軽い気持ちでやるんじゃ無かった…進化ってヤバいな…)
少し経ち、冷静を取り戻した所で自分が起こした現象に少し後悔し、進化への認識を改めた。
「グララグア…」(今度からもうちょい自重しよう…)
ちょっとした後悔を胸に収め、少し自重しようと心に決め、
「ガグアガガァグア。ガガギアグウア?(そういやスキルの効果を(理解できるとはいえ)ちゃんと見たことなかったな。見てみるか?)
ふとそんな思いが浮かび、ステータスを開いて、一番上にあるスキルに触れ、
「ガア…グア」(まずは…これか)
説明を開いた。
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スキル名・効果
スキル名《異界漂流者》
・漂流先の標準語の自動翻訳及び文字の自動認識
・経験値を上昇補正(中)
・スキル習得速度上昇(小)
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「グラガグア…アガ」(このスキル、こんな感じだったのか。…次はこれだ)
あんまり期待していなかったスキルの為、適当に読み流し、
さっさと二番目のスキルに触れ、次の説明を開いた。
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スキル名・効果
スキル名《身体強化魔術・中級》
・MPを身体強化効果の追加
・MPを体に纏った時の強化上昇率補正(中)
・纏っている状態のMP消費量の軽減(中)
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「グラガアガウガ」(これはよく使うから見なくてもわかるな。そいじゃ次はこれ)
そこそこ使っているスキルの為、またもや読み流し、
更に次のスキルに触れ、説明を開いた。
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スキル名・効果
スキル名《湧き上がる力(戦場)》
・戦場にいる時パラメーターの筋力・耐久・敏捷・魔力を一段階上昇
・戦闘時、HP・MPの自動回復
・瀕死時、パラメーターを二段階上昇
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「ガグアグガガグア」(このスキルはそこそこ使えるんじゃねぇか?まぁ戦闘時だけだが…
次の保有スキルで最後か)
まだ使っていないスキルの為、イマイチわからないが効果は使えると思うものばかりだった。
それも見終わり、
保有スキル最後のスキルに触れ、説明を開く。
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スキル名・効果
スキル名《狂おしき食欲》
・空腹時、パラメーターを一段階上昇
・食べたものを食い尽くすまで暴走する
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「グアグアガア?ギアグア」(あの時の暴走が原因か?今強化解いたのにまだ力が漲るのはこれか。
さて、次はいよいよ固有スキルだ)
今の漲る力の原因がわかり、納得する。これも見終わり、
最後に確認する名前の変わっていた固有スキルに少しワクワクしながら、説明を開く。
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スキル名・効果
スキル名《最適進化》
・魂階のランクが上がる速度を強化する。
・魂階のランクが上がった時のステータスの上昇率を上げる。
・魂階のランクが上がった時にスキルのランクも上がる様になる。
・魂階のランクが上がる前の行動でスキルが取得できる様になる。
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「グア?ガアギア…ガグウガグア!ガグウギガ」(お?新しい効果が増えてる…スキルが増えたのはこれが原因か!
ありがたいけどな)
「ガガグア、グウグアギア?」(とりあえず(やることがないから)確認したが、
これからどうしようか?)
額に手を当て、少し考える。ふと、前思っていた事を思い出し 一つの目標を立てる。
「ガグアガ、アグアガ?」(半分冗談だったが、村でも見つけてみるか?)
「ガグアグガガグアアガ」(幸いにも昨日見つけた奴らもいた事だし近くにあるだろ)
ふとした思いつきだったが少しの確信を持って行動に移ろう、と周辺を見回すがいつの間にか辺りは
赤く染まり、もう日が落ちかけていた。
どうやら力試しとスキルの再確認でそこそこ時間が経っていたようだ。
そのため、仕方なく行おうとしていた行動を止め、代わりに寝床を見つけるために辺りを探索し、見つけた丁度いい岩に穴を開け、適当に準備を済ませ、真っ暗になった岩の中で横になって眠りについた。
最後の方、また駆け足気味になっちゃいました。
オラに文才を分けてくれー