異世界3日目 殺戮と本能
結構グロ注意です。
とは言ってもアルゴの文章力で伝わるかわかりませんが…(泣)
「グガア、グギガ、ガアアァァァ!!!」(今から、全部、食い尽くしてやるぜぇぇぇ!!!)
中級鬼が吼え、まず最初に反応したのは人間のリーダーらしき男だった。
外見は胴体には硬そうな全身鎧、右手には片刃の大剣左手には城盾と、そんな完全武装の男が迫ってくるのはちょっとした威圧感がある。
「オラァァァ!おい!何ボサッと突っ立ってんだ!たかが中級鬼が紛れ込んだだけだろうが!
カインとエレン!てめぇらはそのままゴブリンどもの相手をしてろ!アイシャとルーク!てめぇらは
俺と一緒にこいつの相手だ!」
リーダーの男が向かって来るのと同時に固まっている仲間に声を掛け、指示を出す。
その声に正気を取り戻したパーティ達は指示通りに行動する。
「グラァァ!グガァァ!ガルァァァ!」(オラァ!オラァ!ドラァ!そんな攻撃じゃ俺は倒せないぜぇぇぇ!)
三人の相手をするのは少々骨が折れるが、身体強化魔術のおかげで互角に渡り合っている。
攻撃を避ける、弾く、避ける、弾く、弾かれる、避けられる、を繰り返している。
そんな時だった、リーダーの男の大剣を上手く弾き、大きな隙ができた。
そこを見逃さず、拳を叩き込む。
「ぐぼあっ!がはっ!」
ドンッと吹き飛ばされ、数m先にある岩にぶつかり、地面に倒れこむ。
更に追撃を加えようと地を蹴って跳び、そのままリーダーの男踏みつける様に着地、
したと同時に頭に拳を叩きつける。脳髄が飛び散り、リーダーの男が絶命したのを確認し次の標的を
見定める。リーダーの男だった物に目線を向けているそいつに向かってタックルをする。リーダーの男の死が理解できないのか満足に受身を取れずそのまま俺と木に挟まれ潰れて死んだ。
「グラ?グアア?グルァァァァ!」(どうした?その程度か?もっと俺を楽しませろォォォ!)
中級鬼が吼えた後少し遅れて中級鬼の顔と胴体にに火の玉と風の刃が当たり、
顔に火傷と肩から背中にかけての肉が裂ける。
「グルァ!グラァ!グガァァ!」(そうだ!異世界なんだから!魔法とかもなくちゃなぁ!)
戦闘で昂ぶっている為あまり痛みは感じず、むしろ、
敵が魔法を使った事により、テンションが上がり、行動が更に機敏になる。
次に犠牲になったのは風の刃を放った アイシャと呼ばれた少女だった。
中級鬼の腕が胴体を貫通し、周りに内臓が飛び散る。
「ゲフッ!あ゛…あ゛あ゛…あ゛あ゛あ゛あ゛!!グチュッ
「グア、グアアガ」(煩い、死ね)
中級鬼は鬱陶しそうに激痛と死の恐怖で叫んでいる少女の頭部を握り潰した。手応えもなくただ、されるがままの少女に興味を無くし、呆気なく潰されて死んだ少女を尻目に、次の目標を見定めるべく周りを見渡す。
次の標的が決まった。ついでに少女を握り潰した際に付着した脳髄を舐めてみた。
「ガアア、グギャァ!」(なんだこれ、旨ぇぇ!)
「グラァ!グラ…ガァァ!」(もっとだ!次は…アイツダァ!)
初めて味わう人の味に正気を失い、手当たり次第に、殺しては食い、殺しては食いを繰り返した結果。
正気を取り戻した時には辺りには屍体が散乱としていて、俺一鬼になってしまっていた。
「グギャア、グア、グラァ」(あんまりゴブリンは美味しくないな)
そんな事を言いつつ、近くにあるゴブリンの屍体をリーダーの男から拝借した片刃の大剣で食べやすいように手足を切り取り、大口を開けてかじりつく。
ゴブリン一体を食べ終わったところで、少し離れたリーダーの男の屍体を持ってきて早速手足を切り取り、食べやすくしてから、一気に食い尽くす。
「グラァ、グラガア?」(やっぱり人のが旨いな、近くに村とかないか?)
割と(俺にとっては)大事な事を考えながら食べ終わった。
…数分後にドックンっと心臓が飛び出すかのような錯覚と同時にアナウンスが脳内を流れる。前の進化以上の激痛が体に走る。
「グギャッ!ガアァァァ!」(やっぱりきたか!くそっ痛い!)
ーーー重剣騎士:グランブル・ローレンス を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー剣士:カイン・クロード を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー盾士:エレン・ハワード を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー治癒士:アイシャ・エレクトーレ を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー剣騎士:ルーク・ストラテジー を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーーゴブリン(獰猛)×35を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー はLVが43上がった。経験値が最大までたまりました。余った分はスキルへ吸収されます。規定により進化を始めます。ーーー
ーーースキル《身体強化魔術・中級》を習得。ーーー
ーーースキル《狂おしき食欲》を習得。ーーー
ーーースキル《湧き上がる力(戦場)》を習得。ーーー
「ガッ!ギッ!ガアア!」(痛い痛い痛いああああああ!)
痛みに耐えられず、辺りにのたうち回る。
痛みによって暴れていたが、例によって徐々に意識が無くなっていき、
また俺は意識を失った。
更に駆け足気味。
文才を分けてくれさい(切実)