異世界2日目 進化後の確認
またしても説明回に…文才が欲しいなぁ。
「グ…グアア…グア?」(う…うぐぐ…ん?)
土にそのまま寝ていた事もあり、体が固まっていたので、少々体を動かしていると違和感を感じる。
「グア…グガガグア?」(なんだ…また体に違和感があるな?)
「グアグアガ」(ステータス)
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真名:
性別:男性
種族:中級鬼
魂階:2
身長:200cm
体重:120kg
性格:激情家
属性:悪
称号:異界人?
▼パラメーター
HP:1900
MP:150
筋力:C
耐久:D
敏捷:E+
魔力:E
幸運:E
能力:C
▼保有スキル
・異界漂流者
・身体強化魔術・下級
▼固有スキル
・異常進化
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「グア…グガガグア」(中級鬼…そういや進化したんだったな…)
「ガグガアグア」(なんというか、変わったっていうと実感がわかないな…せいぜい身長が縮んだ位か?)
「グガガ…ギガ?…ガア」(さらに言えば、スキルが増えたくらい…ん?…まぁいい。)
その場で調子を図る様に手をグーパーしてみるが変わった所が見当たらない。
少しの悪戯心が芽生える。
「ガア!」(オラ!)
ちょっとした思いつきと好奇心でスキルを使い、拳を握り、振りかぶって地面に叩きつける。
ドゴン!と大きな音がして、大量の砂埃が舞う。
「グオッグオッ…グオ!?」(ゴホッゴホッ…なんだ!?)
砂埃が落ち着いたのを見計らい、目を開け周りを見渡す。
そこに広がっていたのは自分を中心とする深さ2、3mの大きな穴だった。
「グオ…グア」(マジか…パラメーターとかの補正すげぇ)
それから今の体を慣らすために10分くらい運動(というか体操)をしていた。
「グア…ググアグガ」(ふう…そろそろいいか?)
少し運動して汗がにじんできたあたりでやめた。
「ガグガアグア…ガグウガ?」(汗かいたから喉乾いたな…近くに川とかないか?)
眼を閉じ、少し集中して周りの音を聞いていると小さいが確かにチョロチョロと音が聞こえる。
「ガウガグウ…ガウガ?」(どの方向だ…こっちか?)
とりあえず周りを歩き、音が大きくなる方向に探索する、4、5分だろうかそれぐらい歩いているとプルプルした、水溜りが盛り上がった様な形の物体が転がって(?)いた。
「…グア」(…えい)
ちょっとした好奇心で上から潰してみると、
プシュと言う気の抜けた音がして盛り上がった水溜りはただの水溜りになった。
「…グアグアアガ」(…あっけな、まさかこれが)
ーーースライム(通常)を殺害しました。規定により相手の経験値を徴収します。ーーー
ーーー はLVが1上がった。ーーー
「ガウ、ガグウガ…」(やっぱり、これがスライムか…)
脳内でまたアナウンスが入ったそれにより、あのモンスターがスライムだと知り、
某竜の依頼のゲームで有名な雑魚キャラみたいな可愛さとか
物理攻撃無効とかの強キャラを期待していたんだが…
実際はショボい、残念な生命体だった。
「ガウ…ガウ…」(なんと言うか…残念な生き物だなぁ…)
少量の残念感とガッカリ感を滲ませながら、また歩き始める。
更に2、3分程歩くとそこそこ大きな川が見えてきた。
「ガグガアグア、グア?」(チョット休憩を入れるか、ん?)
そこそこ時間をかけ、ついた川で一息つこうと川の水を飲んでいると
川を挟んだ向こうから喧騒が聞こえる。
「ガグア…グアアア?」(またかよ…今度はなんだ?)
目を凝らし見てみると人間と…あれはゴブリンか?きもい顔をした人間の腰位の背の奴が戦っている。
「ガグア…ガグ?」(腹が減ってきたな…食うか?)
初の人形の生命体を見た感想が…旨そうだった。俺もなんでそう思ったのかわからない。
とにかく旨そうだと思ったら体が動いていた、多分 鬼 の本能なんだろう。
まぁ、ちょうど腹も減っている事だし、殺して食べよう。
後から気付いたがこの倫理観も転生したからなのだろう。(オーガになったとはいえ)普通、人の心を持っている奴がそんなすぐに人を食べようと思える様になるとは思えないし。
「ガグア…ガグウ?」(この川…いけるか?)
幅が30mほどある川を越えれるか少し考え、大丈夫と確信した。
「ガグア、ガアア!」(身体強化魔術、起動!)
そう、越えられると確信した理由はこの《身体強化魔術》だ。
なぜ、今までスキルについて検証だったり使い方について試したりしなかったんだ?と思う人はたくさんいると思うが、理由はちゃんとある。
それは、スキルは発現を認識したと同時に理解するからだ。検証とか試したりしなくて良い程度には。
わかりにくい?……例えば剣術なんてゆうスキルがあったとする。
そのスキルを所持している奴が今まで剣を振ったことがなくても、他の剣術を持っている奴並みに剣を振れたりする。みたいな感じだ。
まあ、要は、スキルは持っているだけで理解できて、使えるとゆう訳だ。
話を戻そう。
身体強化魔術により、体全体に力が漲る。
「グア、グア、グアッ!」(よっ、はっ、とうっ!)
この力が漲る状態で三段跳びの要領で思い切り跳ぶっ!
数秒経って向こうの岸を追い越し勢い余って、ズシャアっと戦場に鳴る音と共に戦場に降り立つ。
周囲に舞う砂埃を物ともせず、中心に立つ一匹の中級鬼。
いきなりの登場に静まり返る戦場。そこで中級鬼は吠える。
「グアアグギガ、ガアアァァァ!!!」(今から全部、食い尽くしてやるぜぇぇぇ!!!)
説明回なのに説明下手すぎ…本当に申し訳ありません。