プロローグ
初投稿の処女作です。
いろいろな人が楽しめるものを作っていけたらなと思います。
「…痛つ…なんだここは?」
頭痛により目が覚めた俺は周りを見渡す。
一面の銀世界。
「いや…本当どこだよ…夢、にしちゃ意識が明確すぎるしなぁ…」
全く身に覚えがない場所で、一瞬夢を疑うが自分の意識がその可能性を否定する。
「これは…まさか、よくある転生という奴か?」
思考が混乱し、ありもしない現象を疑い始める。
《その通りだよ》
「っ!誰だ!…っていないな…ついには幻聴が聞こえ始めたか?」
不意に後ろから声が聞こえ、バッと後ろを向くが何もいない。
そこにあるのはただ一面の銀世界だけだった。
代わり映えしない景色と意識に、自分の感覚を疑い始める。
《いや、ここにいるよ。君に見えないだけでさ。》
「っ…お前は誰だ!!」
また聞こえてきた謎の声に怒鳴りながら正体を突き止めようとする。
《だからここにいるよ。君に見えないだけ。…それで僕かい?僕は…神様さ。》
「!!なんでその神様とやらが俺をこんな場所に連れてきたんだ?」
声の正体を知り驚愕と同時に合点がいった。
ついでとばかりに大体思っている通りだとは思うが、念の為目的を確認する。
《大体君の思っている通りだよ。君に転生して欲しいんだ。》
「やっぱり、心を読めるんだな…。まあいい、転生というと異世界へか?」
念の為確認しておいたがその通りだったらしい。
すると理由はなんだ?世界を救う?神の遊び?
《そう異世界。理由は…神の遊びは合ってるかな。ただ世界を救うんじゃ無くて…
滅ぼして《・・・・》欲しいんだよ》
「!!!神様が遊びで世界を滅ぼして欲しいなんて良いのか?」
《神様も存外暇でね、刺激が欲しいんだよ。最近信仰も無かったし良いかなってね。》
案外ふざけた理由だったが…
「良いぜやってやるよ。……その代わりくれるんだよな?チートって奴を。」
神の頼みを引き受けた一番の理由を要求する。
《当たり前だよ。力をあげなかったら、世界を滅ぼすなんて出来ないし、
すぐ死んで終わりでしょ?》
「ククク…だよなぁ…そうじゃねぇと楽しく無いからな。」
あっさりと通った願望に口調鎧崩れ、笑いが込み上げてくる。
「それで…チートは選ばせてくれるのか?」
最重要な部分を慎重に告げる。
《良いよ選ばせてあげる。……ふふふ、すごいね君。よし、それで行こうかな。》
勝手に自己完結しているが多分俺の心を読んだんだろう。
「それじゃ、それで頼む。…どうやって転生するんだ?」
《もうじき君の意識が消えていくはずだから…そろそろだね。》
「?特に何も…」
急速に眠気が襲い、立っている事が出来なくなり倒れそうになり、膝から崩れ落ちる。
《…みが…ってる…に…って…よ》
神が何か喋っているみたいだが聞き取れ無い。
《…白く…から…を…して…ふふ…しよ…》
次第に感覚すらも無くなり意識が遠のいていく。
《ふふふこんな感じで良いかな?最初から強くちゃ楽しく無いからね。》
《さて、それじゃ頑張ってね。※※※※君。》
プロローグのくせに転生特典を書けなかった…。
次話に書きます。