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序章
こんにちは、維月十夜です。
『雨―標のない旅―』のお届けに参りました。
今回は、雨をベースとした物語を書いてみようと思い書き殴ってみました。(笑)
拙く、面白くないかも知れませんが、よろしくお願いします。(ぺこり)
世のすべての者は、出逢うべきものに出逢い、幸せを掴む。
それが、
生きとし生けるものの〈さだめ〉
けれど、その例外もないわけではないのだ。
恐ろしきは、その〈血〉の濃さ。
幾世代重ねようと、決して薄まろうとしない血の呪縛。
生きるだけなのに、こんなにも辛い。
だから、
私は掟を作った。
【この血は、私の代で必ずや絶やす】と。
異形の血は‐‐―‐耐えるが定め。
‐‐――これ以上、不幸の種をまくことは罷りならん。