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ケンシロウの行く末

ケンシロウの行く末


 時は西暦202X年、世界は炎に包まれた!えらく身近な世紀末には、悪逆非道の暴徒たちとともに一つの伝説が生き残った。一子相伝で伝えられる秘拳、北東神拳の伝承者。字が違うだろうと教えるとこれで合っているらしい。ちょっと変えないと何か言われるかもしれないという伝承者は、南斗はもういるらしいので仕方なく北東を選んだ。技自体は本物だという話もすでに胡散臭いが、見せてやると男は指を立てた。待て、それって確か殺人拳だろう。誰で試すんだ?と聞いたら受けてみろ!とこっちに向かってきた。わー!何をする!そこまで怒ることはないだろう!必死になって止めようとしたが男は指を突き出し、オレの掌をビシビシッと打った。ひでぶ!と奇天烈な死に方をする自分が一瞬脳裏によぎったが、それで何が起きようはずもない。何が起きようはずも、ないのだが。


「何をしたんだ?」


 オレにはわからない。男が何をしたのか、何が起きたのか。まるで金縛りが解けたような、憑き物が落ちたような、そんな感覚が手のひらにだけ残った。殺人拳?そんなわけないやろ。これで誰かが死ぬようなら人には見せれないという正論に、オレは何も言えず。男は、戦いに挑むという。北北東神拳の使い手とあいまみえ、北西神拳を倒さねばならない。増殖してキリがなくなっているがオレは何も言わなかった。そうでないと、生き残った意味がない。女と約束でもあるのかと思えば、男との約束だという。女は自分だとヤバいことを言い始めていよいよ何も言えなくなった。あいつもなんかやっとるやろ。今もどこかで、またしょうもない屁理屈こねて。男の「もう一度」はまだ残っているそうだ。何の話か、オレにはわからなかった。

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