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宇宙を生んだとき

宇宙を生んだとき


 光あれ。その言葉とともにこの世に、光が生まれた。世界を作り自分に似たものを作り、人と名付けたその男は、光とともにある秘密を作った。人の目にはわからぬ秘密。自分に似せたが故に、何がわかり何がわからぬか知っている。だからこそ、絶対にわからないと考えた。


 紫外線。網膜の捉えられる帯域幅は限られ、ある波長を超えればそこにある光がわからない。確かに作用を起こすその危険な光線の存在すら知らず、みな愚かしく踊り狂って死んでいく。自分の手のひらの上で。あまりにも愉快、あまりにも快感。その男は、人に自分を崇めさせて驕った。すべては、そのためにしたことだ。


 男は、人を愚かだと嗤った。自分に似せたことを忘れて。直に人の作った文明は、男の小細工をすべて暴いた。たかが紫外線のトリックは色と生活、共同生活においていくらでも解消できる。なんてくだらない、と怒る者もいたが男はとうの昔に死んでこの世にはいなかった。

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