警視庁の奇妙な部署
警視庁の奇妙な部署
「ただの茶だった?」
尿検査の結果に薬物反応があった、と報告してやったのに、そもそもが尿ではなかったという。尿検査のためにトイレにぶち込んだら持ち合わせていた市販の飲料を紙コップに入れて提出、尿から薬物反応が出たという話がそもそもおかしいと主張している。まああの部屋で何を叫んだとて同じこと、いる連中はどいつもこいつも大声張り上げていればいいと思っているバカ揃いなので「証明されている」と言っておけば誰も疑わない。どうせこっちはいくらでも人がいて向こうは一人、詰めていったらそのうち音を上げる。薬物が出たともう一度言っておけ、とだけ伝えて放っておいた。
まあ向こうの連中も潰されまいとしているのだから多少は気をつけるが、こちらからすれば手持ちの児童ポルノビデオを押しつければそれまで、検挙できる。顔を出している者はそれで致命傷、こちらは何か追及されたとてどうということはない。小癪なのは散り散りになって一網打尽にされることを避けている。こちらはあまり乱発できないから持久戦、だがそれももう長くは続かない。
総理は?と聞けば、着々と準備を続けているという。責任者という立場で図に乗っているヤツを一人抱き込めば国政なんていくらでも誘導できる。ガキどもを閉じ込め、解決法を与えず、ジリ貧を待つ。主戦略がウィルスではないと気がつく者がどれだけいるだろう。あの男も用が済んだら始末する段取りが進んでいる。楽な仕事だ。
海の向こうでも作戦は進んでいる。利用されるだけのバカどもは、眉間に銃弾でも撃ち込んだら黙る。完璧です、と上役に報告した。自分の目の前にある銃口が、何を意味するか理解する間もなかった。




