永遠が続いていく
永遠が続いていく
「ほんの百年前。永遠が現れた」
永遠が全部変えた。直に終わるだろう。もうそろそろ。お兄さんは、永遠って何か知らないらしい。「えーえん」って終わらないんだよ。ずーっと続いてずーっと変わんない。そういうのが「えーえん」だって、習った。私はそう思ってたけど、言葉って、使い方で意味が変わるんだって、お兄さんは教えてくれた。
急に始まった「永遠」。すぐに終わっちゃう「永遠」。何も続かないのに「永遠」だけが残って、続いていく。なんで?って聞いたら、便利だからだ、って言っていた。永遠って言ってりゃいい。バカでもできる、簡単な言い訳だ。全部終わって全部変わって、「永遠」だけが続いていく。川を流れる笹舟みたいな永遠は、吹けば飛ぶようなものですぐに通り過ぎて誰も気にしない。そこにあるときは、そういうものだと思っている。そんなものらしい。
バカみたいだろ?ってお兄さんは言っていた。笹舟がないことの方が、遙かに多いのにあるのが当たり前。アリンコだったらそう思うだろうな、あるのが当然だって。お兄さんは悲しそうだったから、私は考えた。楽しかったら、いいんじゃないかな。「えーえん」が楽しかったらいいし、楽しくなかったらあるなあって思っていればいい。喧嘩なんてしたくないし、人のものを壊すのはよくない。楽しいことを探したらいいんだよ。「えーえん」じゃなくても、楽しいことがいっぱいあるって、私知ってるよ。そうだな、って言ったお兄さんは、ジュースを買ってくれた。お前ってすげえよな、って言ってもらえて私は嬉しかった。




