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神様の恵み
神様の恵み
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天上に、神がおわした。生物の腐敗に嘆いた神は、世界を救うために一つの獣を生みだした。「豚」。この獣の肉を腐敗した白菜とともに炒めれば、一つの美味なる食材へと生まれ変わる。見た目も愛らしく色合いも優しく、家畜にはちょうどいい。押し頂くときは、自分はいいから豚に感謝するようにと仰った。
世界は海水に覆われ、塩に満ちた。神は、この塩を新たな命の糧にせんと種を撒き、育てた。「もやし」。塩ともやし、そしてわずかの香辛料は日々の命を豊かにする。増えるのも早く食べるにはいいだろう。肉と合わせてもなおうまく、貧しき者と豊かな者をつないでくれるだろうと考えた。
人は酒に溺れ、争った。悲しんだ神は、酒をソーダで割ってレモンを入れよと仰った。鳥の皮を香ばしく揚げてともに食すれば、働く者たちの疲れを幾ばくか取ってくれるだろう。辛いときはわずかだが休むといい、とお教えになった。
食の神は、人間にだってこれくらいいいことがあってもいいだろうとたくさんの恵みを与えた。一神教の世界にはその存在は伝えられていない。




