12/69
叫びたくなる時は
叫びたくなるときは
※※※※※※※※※※※※
飲みの席なんてろくなもんじゃない。会社員になってからどうでもいいルールを我慢していたから、飲んで食べて酔って、もうどうでもよくなった。大人しく付き合って二時間我慢して、支払いをする先輩にあきれていた。どうせ割り勘だ、文句を言ったからってなんてことない。先輩の背中に罵詈雑言を浴びせていた。すると言ってくるのだ。店では騒ぐな、社会人だろう。はあ?
うっせえ!あなたが思うより健康だ、あなたじゃわかんないかもね!思いっきり言ってやると先輩は、レジ横のあめ玉を無遠慮につかんで差し出してきた。
「ああ、わかんねえや」
多めに食っとけ、少し落ち着くぞ。そう言って全部私に押しつけた。そんなくらいでいいんだ、凡庸だからな、だって。そんなこと言ってるからあんたは、可もなく不可もないんだ。私は帰り道、あんなのとは違う出来の頭であめ玉をなめる意味を考えていた。




