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(客足)
「おいお前、最近は毎日来てるじゃねえか。珍しいこともあったもんだ。来週は大雪か?」
語り場の同僚が話しかけてきた。全くうざったい。
「…最近、毎日聞きに来てくれる奴がいるんだ。そいつを裏切りたくないだけだよ」
それを聞くと、同僚は汚い歯を見せてニヤリと笑った。
「そんなことかい。なら、お前に頼みたいことがある。ちと危険な仕事なんだが、本業があれなんだ。お前には大したことないだろ?」
そう言うと、突然俺を凄い力で引っ張ってあっちへ連れて行こうとした。
「やめっ…」
「抵抗すんじゃねえよ。来い。やってもらわなきゃ困るんだ」
闇へ消えていった。




