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三日目

また来てくださったんですね。

ここは、裏路地にある秘密の語り場。

また一つ、悪役令嬢ものの話を聞いて行きませんか?

とっておきを用意してありますよ。

「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものですが、蜜の味を味わいたいというだけで他人の不幸を追い求める人はどのくらいいるのでしょうか。

ここに、一人の女性がいます。これは、とある国の王女様の物語。


王女の名前はローラ·リーン。ロス王国国王の一人娘です。

清廉潔白で優しく、誰からも愛される美しき王女…だったら良かったのですが、彼女はいわゆる悪役令嬢というやつで、沢山の貴族から嫌われておりました。

国王にとってはローラが初めての子供。育て方がわからず、甘やかしすぎてしまったのです。

……え? 普通子育ては使用人の仕事? …そんなことはどうだっていいんだ。

とにかく、ローラは甘やかされて育ち、段々我が儘になっていってしまいました。


ローラの生まれた三年後に、ローラの妹、カイラが生まれました。

カイラはローラとは対照的に、使用人によって教育を施されながら育ったので、品があり気遣いができる、優しい王女になりました。


ローラが16才になった冬、父であり王である、リーン七世から呼び出しを受けました。

もしかして、誕生日プレゼントかもしれない!

ウキウキで中庭へ向かうと、そこには国王と、隣国の王子であるヴィンセントがおりました。

このヴィンセントが中々の男前で、沢山の姫君たちからの憧れの的でございました。


……あ、ちょっと失礼。着信が来た。


( はいもしもし、おい今仕事中なんだよ。後にしてくれよ。……おん、……おん、……は? ちょお前それ早く言えよ。……ああわかったよ。チッめんどくせぇ )


お話の途中だったのに申し訳ない。ちょっと俺、急用が入っちゃって。

また明日、続きをここで話すから。良ければ来ると良い。

お先に失礼。





また明日、お待ちしています。

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