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日常2

特に技術も能力もなく、心躍るバトルもありません

片田舎の接骨院のおっさんが日々の業務の中で起きた事件?騒動?を

お客とただ話している話です

本当に当人に野望も希望もなくただただ日々のだらだら過ごす話です

作中の話はフィクションです!

若干時代に合わず古い情報があったりしますが

厚生労働省等への問い合わせはお控えいただけると助かります

「なんだと?!烏谷暗氏がお亡くなりになっただと?!まだまだお若かったのに、こないだ連載してた砂の帝国はどうなるんだ?・・・これは各方面に影響がありそうだなぁ」

ネットニュースを見ていると、漫画界の巨匠が亡くなられたことが話題になっており

朝から暗い空気に包まれていた


私は個人経営の小さな接骨院を営んでいる、一昔前は物珍しかったが最近では乱立し、理容室より多いとは言いすぎかもしれないが少ないかもしれない業種と言われている。

少ない頃は良かったが、多いということは認知度は上がったが、いわゆる患者の奪い合いが起こり

結果、現状を見ればわかると思うが、暇・・・世知辛い世の中である


申し遅れました、私の名前は、姓は安藤、名は善治郎、50歳、絶賛お嫁さん募集中の当接骨院の院長でございます。

先ほども言ったように、ろくに患者も訪れ無い為に朝からネットニュースをだらだらと眺めながら、趣味のプラモ制作活動に精を出しているところです。

流石は寿屋のゴジュラス・ジ・オーガ! パーツ数も値段も作り手をドン引きさせるパワーである


カランカラーン(扉の開く音)

「おはようございま―」

おっと来客のようですね

「おはようございます。あぁ飛田君かぁ」

「えー、なんすか来ちゃだめでした?」

「いや、良いですよ、ちょっと忙しかったもので」

私の机を見ながら

「待った、なんかえっぐいの造ってますね、まったく仕事する気ないじゃないですか?」

「そんなことはないぞ、仕事する気はある!、ただ客が来ないだけだ!いつも失礼だぞ君は」

鼻で笑いながら返す

「あっ、なんかこのくだり、すっごいデジャヴ感じます・・・」

「そうかぁ?、私なんて毎日生きてることにデジャヴ感じるぞ、

朝起きて、あぁ見慣れた天井だ・・・から始まる」

苦笑いしながら、飛田君

「何のドラマも起きそうにないですね」

「視聴率0.001%くらいだろうなそんなドラマ」

と私

「2話で打ち切られそうですね」


「2話も続くと良いな、プロデューサーの首が飛ぶなぁ、まぁ私には関係ないのだがw、君はまたどうせ暇つぶしなんだろ?」


心外なという顔をしながら飛田

「失礼っすよ、院長!学校が休みで朝から開いてるとこがここだけで行くところが無かっただけです!」

 

「営業妨害だー!帰れwってか水曜日だろ、なんで学校休みなんだ、校内で殺人事件でも起きたか?」

真剣な顔で聞いてみる


「そんな面白いこと起きてたらむしろ学校行くっス、創立記念っス、単純に忘れてて学校行った帰りっス。家に帰るのもしんどかったんでここ寄ったっス」

ドヤ顔で


「お帰りはあちらです、」

窓を指さしながら


「窓じゃないっすか、せめてドアから帰らせてくださいっス」

「じゃぁ帰れよw」

「ヒドイッス、もう少し居座ってやるっス、どうせお客なんて来ないじゃないですか」


必死な顔で

「ハアアァァァァー?!、来ます~貴方の来る時間が早いだけですー」


「じゃぁなんすか?そのゴジュラスのプラモ、パーツ総数1000点以上っすよ絶対今日中に終わらないじゃないっすか

来ないの解ってて仕事しない気満々じゃないっスか?!」


「グッ・・・」


「何か前みたいな、面白い話聞かせてくださいよーっス」

「今の、ッス、無理やり付けた感がすごいな」

「スッス」


「面白い話って言っても、業界の恥部だからあまり大きな声で言えない話ばかりだぞ」

「マジっすか!そんな言えない話聞きたいっス!」


「いや、トビーよ言えない話は言えないだろう?、広まって欲しくないから言えない話なんだぞ」

諭すように言ったが


「誰がトビーっスか?w、さすがに言えない話とかそんないっぱい無いっスか?」

「いやーまぁこれが結構あったりするんだが、出所がうちってバレたら、さすがに消されるかもしれん。私は人生そこまで長生きする気はないがさすがに50歳では、まだ死にたくないなぁ」

 

真剣な顔で飛田

「そんな、消されるような重大な秘密があるんすか?」

「イヤ、無いけど、まぁバレちゃったら、結構業界から嫌がられるだろうなぁって話かなぁ、業界にとって都合の悪い話をさ、まぁグレーゾーンとかあるじゃない?政治的な話でそうなってることとか、はっきり言えないけれど、なんか慣習で決まっちゃってますとか、そういうとこをはっきりグレーとかじゃなくブラックじゃないか!って指摘しちゃうとどこも幸せにならんかったりするんよね」

「まぁどこにでも、有ると思うよ、会社でも学校でも行政でもあるし政治でもあるだろうから、そういうあいまいにしてる方が世の中回るよっていう部分を、変な正義感で、ここはダメだー!

って指摘しちゃうと一部の特権階級は良くてもそれ以外の大半の人が困ることが起きるって話さ、ガッチガチに曖昧な部分を無くして、法律で縛ってしまうと何もできなくなっちゃうしね、私はこう思うけど、他の人はこう解釈できるよね。じゃぁどっちが正しいのさ?!

って喧嘩になってしまうようなことも

はっきりしてしまうと片方は良くてももう片方は仕事として成り立たなくなったりするからねぇ

あまり、これは間違ってる!って言えないことも多いんだよ、消費税みたいなもんさ」


「消費税は悪っス!あれは誰も幸せにならないっスッスッス!!」

若干怒っている飛田 


「ちなみに接骨院と整骨院てあるよね?」


「スッス、何が違うんっすか?」


「一緒だよ、資格も同じ国家資格でやってることも同じ」

「読み方だけの違いっス?」

「そうだね、ただ、厳密に言うと整骨院ていう名称は違法になるんだよ、法律上接骨院はつけていい名称が

〇〇接骨院、ほねつぎ〇〇、という風に限定されていたんだよ

でも整体あるじゃない?、あれって無資格で、あれこそ違法なんだけどブームがで数が一気に増えたことがあって

接骨よりも整骨の方が響きが固くなくて人が来そうっていう理由だけで、整骨院て付けた人が居てそれが儲かったせいで

爆発的に整骨院て名前が増えたんだよ、柔整師法にも接骨院かほねつぎ以外認めないって記載があったのにね、

保健所が規制するために動いた時にはもう全国に広がり過ぎて、安易に名称を変更できる状況じゃなくなってたみたいよ

それで今の整骨院がある訳」


「へー、じゃぁ今はもう認められて違法じゃなくなったんっスか?」

「んにゃ、今現在もバリバリ違法だよw、ずっとそれで裁判されてるわw判決出てもしつこく食い下がって上告してるw

アホだよねぇ、まぁ私は最初からめんどくさそうだったんで接骨院にしたけどね、そもそも問題が発覚した時に行政が、~年以降整骨院の名称を新規取得禁止にしたら良かったのにね。

野放しにしてるから今も増え続けてるよw馬鹿ばっかりで

こんな風に言えない話がいっぱい作られてるよ今もw

結局は整体だろうがカイロプラクティックだろうがその辺の怪しい治療所もだけど、団体作って政治家に金積んでさえすれば黙認されちゃうんだよね

世の中金だよ金w」

親指と人差し指で丸を作りながら

「いやな世の中っすねぇ」


カランカラーン(扉の開く音)

「こんにちは~開いてますか?」

別の来客の音


「ほらほら、他の患者さん来たから帰りなw」

「スッス、また来るっス」



飛田君、今日はやたら語尾にッスがついてたなぁ

また何かに影響されたんだろうか?

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