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忘却のグレーテ  作者: だい
第三章其の二
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オズの魔法使い①北の大地へ

私は二人に有栖川さんからの内容を伝え、北海道へ向かった。


私「着いたっ!」

メアリ「それにしても長かった…」

ネム「そうですねー…」


新幹線と電車を使い、最寄駅まで七時間ほどかかった。


駅を出て振り返ると駅の上に大きな時計のモニュメントがあった。


私「おっきい時計…」

私(何だか落ち着くなぁ…)


私は両腕をグゥーっと伸ばした。


私「そっかー。もう三時か…」


ネム「この辺でお昼にしませんか?」

私「賛成!」


私「ここから空野さんのところまで、一時間ぐらい歩くみたいだし…」

私「丁度いいかもっ!」

メアリ「まだ、ここからも遠いのかい」

私「みたいだね…」

私「多分だけど、この住所から空野さん農家さんかも」

メアリ「そうなのかい!」

私「多分ね…」


私「それにしても何食べよっか…」


私はスマホで調べた。


私「この辺りあんかけ焼きそばとか有名みたいだよ」

ネム「それってどんなのですか?」


私「多分だけど、とろとろのスープのようなものに麺と色んな具材が入っているんだと思う…」

私「私もあんまり食べたことがないんだ」


ネム「なんだか美味しそうです!」

私「でしょ!」

私「メアリさんもそれでいい?」

メアリ「うん!」


駅から五分程度歩いてお店に着いた。


私「ここかな?」


お店の外観は昔ながらのという風貌をしていた。


店内はこぢんまりとしていた。


店員「はーい。いらっしゃい!」


私「三名で」


店員「はーい」

店員「ここのテーブルをどうぞ」


頭巾をした女性の店員さんが案内してくれた。


店員「こんなところに女の子三人で珍しいねぇ」

店員「観光かい?」

私「まぁ、そんなところです」

店員「そうかい!いいね。若いっていうのは…」

店員「はい。どうぞ」


店員さんはグラスに水を注ぎ、テーブルに置いた。


店員「メニューはお決まりですか?」

私「じゃあ、私はえびあんかけ焼きそばで…」

メアリ「じゃあ、私も…」

ネム「私もです」


店員「はいよ」


店員「えびあんかけ三つ!」


?「あいよっ!」


厨房から男性が応えた。


店員「ちょっと待ってね…」


私「はいっ!」


私「楽しみっ!」


厨房から美味しいそうな匂いが立ち込めてきた。


私(何話そ…)


私「二人とも疲れた?」


メアリさんがテーブルに肘をついて、手のひらを頬に当てて話した。


メアリ「ううん。そんなことはない…」

メアリ「それよりもとっても楽しいよ」

メアリ「誰かとこんな感じで旅したのは初めてだからさ…」


私はメアリさんが素直に微笑む様子を初めて見た気がした。


私「綺麗…」


メアリ「えっ…」

私「ごめん。つい…」


私「私、思ったこと直ぐに口に出してしまう癖があって…」


私「メアリさんを見て思っちゃったっ!」


メアリ「もぅ!何言ってんだよアンタ…」


ネム「フフッ…」


私「フフッ…」


メアリ「フフッ…」


店員「はい。おまち」

店員「それにしても、仲が良いんだね」

店員「見ていてこっちも幸せになるよ」


私「フフッ…」


テーブルには、三つのお盆がのせられた。


お盆の上には、えびあんかけそばとスープ、漬物、甘味寒天、チャーハンとお茶がのっていた。


私「わぁー!美味しそうっ!」

私「えっ…でも、私たち、あんかけそばだけだったと…」


店員「今日だけの特別サービスさっ」

店員「若いのにそれだけじゃ足りないだろ?」

店員「沢山食べなって旦那が言ってたよ」


私「えぇー!ありがとうございます!」


私たちは、厨房の旦那さんに向かって会釈した。

旦那さんも私たちに向かって会釈した。


私たち「いただきまーす!」

店員「はーい」


私「美味しいっ!」

ネム「とっても美味しいです!」

メアリ「うん!とっても美味しいっ!」


店員「フフッ…よかった!」


私(本当に美味しい…)


お腹いっぱいになった。


私「あー。美味しかったっ!」


しばらくお店でお腹を休めた。


私「そろそろ行こっか!」


店員「これからどこか行くのかい?」


私「はい。ある人に会いに行くんです」


店員「ん?この辺かい?」


私「はい…そうなんですけど」


店員「因みに名前は?」


私「空野さんです。空野陽葵さん」


店員「あー。空野さんかい!」


私「ご存知なんですか?」


店員「うん。だって、ウチの取引先だからさ」

店員「いつもジャガイモを安くで卸してくれるんだよ」


私「そうなんですか!」

店員「うん」


店員「そろそろ店も閉める時間だし、車で送って行こうか?」


私「いいんですかっ!」

店員「うん」


私「とっても助かります!ありがとうございます!」


店員「ごめんよ。自己紹介がまだだったね」

店員「私は北見凛ってゆうんだ」


私「凛さん…素敵なお名前ですね」


凛「フフッ…ありがとう」

凛「あなたたちは?」


私「私は篠崎朱音です。こっちはメアリさんとネムさん」


凛「そうかい。よろしくね」


私「私たちこそよろしくお願いします!」


凛さんの自動車に乗せてもらい、現地へ向かった。


少し街を外れると、水平線を描くように広大なジャガイモ畑が広がっていた。


私「すっごーい!」


申し訳ございません。最近忙しく、投稿が遅れてしまいました。

オズの魔法使い編が始まります。読者の皆様!今後ともよろしくお願いします!

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