竹取物語④
さくら「光ようなものが彼女を貫き、かぐやが倒れるように見えた」
さくら「辺は騒然とした」
さくら「光がやってきた方向を見ると、帝と思わしき人物が天守閣から弓を構えていた…」
さくら「『そんな…何故…』と泣き叫ぶおじいさんとおばあさん…」
さくら「私も今起きている状況が理解できなかった…」
さくら「天人らも騒然としていた…」
さくら「その後、空に浮かぶ月が消えた」
さくら「すると、急に寒波が押し寄せてきて、辺りのもの全てが凍り出した」
さくら「おじいさんとおばあさんは私を守ろうとしたが、その場で凍りついた」
さくら「そして、私は目を強く瞑った…」
さくら「気がつくと、私はいつもの竹林に腰掛けていた」
さくら「『さくらー』と自分の呼ぶおっとうの声がした」
さくら「そう。私は元の世界に戻ってきた…」
さくら「夢だったのかなと思ったけれど、私の側にはかぐやからの贈り物が散らばっていた」
さくら「夢じゃなかった…」
さくら「いや、夢でたまるものかと思った」
さくら「私はおっとうの声のする方へ駆け寄った」
さくら「半年ぐらいいたと思うのに、おっとうに聞くと、私が居なくなってから一時間ほどしか経っていなかったみたい…」
さくら「とても不思議だった…」
さくら「私の生活は日常に戻った」
さくら「おっとうがいる…おっかあがいる…それがなんて幸せなことなんだろう…」
さくら「私は日々の幸せに浸った」
さくら「でも、ずっと心残りがある」
さくら「それは、妹を救えなかったこと…」
さくら「満月を見上げ、私は決意した」
さくら「妹…かぐやを救うと…」