明かされるジャックの真実?
ジャック「キミにはいずれ話そうとは思っていたんだけど...」
ジャック「過去のことをあまり思い出したくなくてさ...」
ジャック「ごめんよ...」
ジャック「黙っていて…」
ジャック「話すよ...すべて…」
ジャック「僕が何故メーディアを追っているかもね」
私「うん…お願い...」
ジャック「僕は…僕は昔、メイディアに会ったことがあるんだ...」
ジャック「それで...」
ジャック「それでね…」
ジャック「それで...っうっ...っうっ」
ジャック「っひぃっ...ひぃっ...」
ジャックの息遣いが荒くなり、苦しみ出した。
私「ジャックっ!大丈夫!?」
ジャック「ひぃっ...ひぃっ...」
私「ジャックっ!もういい。あなたがそんな思いをするなら話さなくていい」
ジャック「ひぃっ...ひぃっ...」
私「話さなくていい。そんな辛いことだと思いもしなかった」
私「ごめん。ごめんね」
ジャックの呼吸が落ち着くまで背中をさすった。
ジャック「ごめんよグレーテ。話せる時が来たら必ず話す」
ジャック「必ずキミに話すから」
ジャック「どのみち僕は乗り越えないといけないんだ…」
私「うん。わかった」
私「焦らなくていい。大丈夫だから…ね…」
私「あなたのことは信用している」
私「どんな嘘をつかれたって」
私「私、大丈夫だから」
ジャック「グレーテ…」
私「ん?何?」
ジャック「なんだか太った?」
私「え…」
私「今、なんて言った?」
ジャック「なーんちゃって、嘘さ」
私「コイツーっ!」
私「心配してやったのに調子に乗りやがってー!」
ジャック「痛ってーーーーー!」
ジャックにデコピンをお見舞いした。
私「サイテーーっ!」
私「シェイド...アンタも出てきなさい...」
シェイド「ん?なんだ?主」
私「心当たりは?」
シェイド「心当たり?なんのことかなぁ...」
私「ふーん。そうなんだー」
シェイド ( なんか嫌な予感!?)
シェイド「そろそろっ戻らないとなぁ...」
私「ん?なんで?!」
私はシェイドの胸ぐらを掴んだ。
私「私がグリフォンに乗って怖がっているのを面白おかしくゲラゲラと笑っていたのはだーれだ?」
私「どこのどの子かなぁー?」
私は満面の笑みでシェイドを見つめた。
シェイド「ギクッ!...」
シェイド「聞こえてました?」
私「はい。よーく聞こえてましたよぉー」
私「そんなに面白かった?」
私「正直にっ!」
シェイド「はい。とってもー…」
シェイド「痛ってー!」
シェイドには限界までためた強烈なデコピンをお見舞いした。
私「お二人とも痛い目に合いたくなければ、言動に気をつけてくださいねー」
ジャック「はい...」
シェイド「はい...」
シェイド( とんだとばっちりだぜ兄貴)
私 「とんだとばっちり? もしかしてまだ自分は別に悪くないとか思ってる?」
私「心の声は一方的にリンクしているんじゃないんだよー」
シェイド「そうなのっ!ごめんなさい。ごめんなさいっ」
私「気をつけてね。シェイドくん」
シェイド「はい!」
まさか、魔女の家でお説教を受けるなんて思いも寄らなかったダメ男の二人であった。