ジャックの目覚め
-----翌朝-----
私は夜通しでジャックの看病をし続けた。
「ジャパジャパッ(水を含んだタオルを絞る音)」
私「シェイド申し訳ないけど、それとってくれる」
シェイド「あいよ」
ジャック「ん?」
私「えっ…ジャックっ…ジャックっ!」
私「シェイドっジャックが起きたよっ」
シェイド「兄貴大丈夫ですかい?」
ジャック「フフッ」
ジャック「僕はどうやら死ねなかったようだね」
ジャック「妹に会えると思ったんだけど...」
私「なに言ってるの...ぅぅぅ……」
私「私本当にジャックが死んじゃったらどうしよって…」
私「っっうっ…っっ…」
私「本当にっ…っっうっ」
私「本当にっ…っっうー…」
私はジャックの胸の上でうずくまった。
ジャック「痛ててっ」
私「っっうっ…ぅぅー」
ジャック「ごめん。グレーテ...心配かけちゃったね」
ジャックが私の頭をなでた。
私「死ななかったなんてっ…っうぅ…言わないで…」
私「私を一人にしないでよぉ…」
私「っうぅ…ぅー」
シェイド「主は寝ずに水を何回も汲みに行っては、ずっと兄貴の看病をしていたんだぜ」
ジャック「そうだったんだね。ごめんね」
ジャック「ごめんね。グレーテ」
ジャック「そんなことも知らず僕は「死ねなかった」なんて言ってさ…」
ジャック「悪かったよ...」
私「ぅぅっうー……」
ジャック「シェイドごめん。僕動けないからさ…砂時計とってくれないかい?」
ジャック「グレーテを眠りにつかせてあげたいんだ…」
ジャック「グレーテありがとう…キミは本当にいい子だよ」
ジャック「お顔がこんなにもやつれてしまって...」
ジャック「さぁ、おねむり」
私は砂時計を見つめて眠りについた。
ジャックはグレーテの頭を優しくなで続けた。