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忘却のグレーテ  作者: だい
第一章
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ジャックの目覚め

-----翌朝-----


私は夜通しでジャックの看病をし続けた。

「ジャパジャパッ(水を含んだタオルを絞る音)」


私「シェイド申し訳ないけど、それとってくれる」

シェイド「あいよ」

ジャック「ん?」

私「えっ…ジャックっ…ジャックっ!」

私「シェイドっジャックが起きたよっ」

シェイド「兄貴大丈夫ですかい?」


ジャック「フフッ」

ジャック「僕はどうやら死ねなかったようだね」

ジャック「妹に会えると思ったんだけど...」


私「なに言ってるの...ぅぅぅ……」

私「私本当にジャックが死んじゃったらどうしよって…」

私「っっうっ…っっ…」

私「本当にっ…っっうっ」

私「本当にっ…っっうー…」


私はジャックの胸の上でうずくまった。


ジャック「痛ててっ」

私「っっうっ…ぅぅー」


ジャック「ごめん。グレーテ...心配かけちゃったね」

ジャックが私の頭をなでた。


私「死ななかったなんてっ…っうぅ…言わないで…」

私「私を一人にしないでよぉ…」

私「っうぅ…ぅー」


シェイド「主は寝ずに水を何回も汲みに行っては、ずっと兄貴の看病をしていたんだぜ」

ジャック「そうだったんだね。ごめんね」

ジャック「ごめんね。グレーテ」

ジャック「そんなことも知らず僕は「死ねなかった」なんて言ってさ…」

ジャック「悪かったよ...」

私「ぅぅっうー……」


ジャック「シェイドごめん。僕動けないからさ…砂時計とってくれないかい?」

ジャック「グレーテを眠りにつかせてあげたいんだ…」

ジャック「グレーテありがとう…キミは本当にいい子だよ」

ジャック「お顔がこんなにもやつれてしまって...」


ジャック「さぁ、おねむり」


私は砂時計を見つめて眠りについた。


ジャックはグレーテの頭を優しくなで続けた。

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