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19、お腹いっぱい!


目の前に置かれたワンプレートに胸が踊る。

ナポリタンをメインにスープにサラダ、エビフライまで乗っている。

見た目も、匂いも最高ー!


これは節くんがオススメしてくれたメニューだ。

お客さんからの注文を店主(マスター)さんに伝えた後に、「いらっしゃい」と笑顔をくれた。

お顔もお声も良くて気持ちがふわふわしちゃっていた。だから、ぜんぜん決められなくてね。蒼くんがたぶんちょっと呆れた表情をしていたと思う。

オススメを聞いたのは蒼くんだった。

それで教えてくれたのが、私の選んだナポリタンのプレートと蒼くんが選んだオムライス。

オムライスも美味しそう。次に来た時に頼みたい。今時のふわとろタイプじゃなくて昔ながらのしっかり焼かれたタイプの玉子。私はこっちのタイプが好きだから嬉しい。

蒼くんもこっちの玉子タイプが好きみたいだけど……ゲームではふわとろが好きって言っていなかったっけ?デートイベントだったか、初めて行った店で何にしようか迷っているヒロインにオススメしながらそう言っていた気がするんだよね。記憶違い?

まぁ、別に違っていても何か変わる訳じゃないから良いけど。

この後の時間は少しお客さんが増えるだろうからって、節くんも店主(マスター)さんの計らいで賄いが用意されて、一緒に食べることになった。席はもう片方の私の隣。

食べながらになっちゃったけど、節くんと蒼くんは自己紹介し合った。

い、一応……節くんは私のか、かか彼氏なので一緒に来た男の子が気になっていた様だ。

でも、学校での私の状況を蒼くんが話してくれて、「そっか。さほちゃんのこと、これからもよろしくね」と苦笑していた。

蒼くん達男子が仲良くしてくれなかったら間違いなくぼっちだから、そう言ってくれたことは嬉しい。

蒼くんは蒼くんで節くんが私の……か、彼氏だと聞いて目を丸くして、私にも確認してきた。

私みたいなちんちくりんがこんなイケメンと、ということに驚いた訳じゃなく、高校に上がってすぐ……つまりは出逢ってすぐ、付き合い出したことに驚いたのだ。まだ三日目だもんね。

私は軽いタイプには見えないから、確認というより心配の方みたい。相手は先輩だし、体格差も大きいし、節くんは“黄王地”でもある。強要とかそんなんじゃないかって。

まぁ、そう思っても仕方ないのか?

過激派中の過激派なら「節くんがそんな人じゃない!」と怒るかもしれないけど、私はそこまでじゃない。

心配してくれたことは有難いことだし。

というか、未だに信じ切れていないからね。自分が推しと恋人同士とか。ある時突然、夢から覚めるんじゃないかって今でも思っているもん。

二人に挟まれて話を聞いてはいたんだけど、よくわからない……なんか、意気投合していた。私の話しかしていないよね?


食べ終わっても、お客さんが少ない時は節くんと話せて楽しかった。

楽しくてデザートやドリンクまで注文してしまった。

お腹いっぱい!


店主(マスター)さんにも「ごちそうさま」とお礼を蒼くんと二人で言って帰ることに。

店を出る前に節くんと蒼くんは何か話していた。

私を家まで送ってって話だったらしい。帰り道で聞いた。

外はまだ明るいし、人も多いから大丈夫だと思うのに?


それより、気になるのな店に入れ違いになったひなちゃん。

また睨まれたよ……。彼女と一緒にいたクラスの女子達にまで。蒼くんが「気にするな」と背中を叩いてくれたから、気は取り直したけど。

どうやら、美味しいケーキのある店をハシゴして来たっぽい。ご飯っていうご飯は食べてなさそうだな。親元から離れて、しかも今月は親がお金払うから不摂生しちゃいたい気持ちは解らんでもない。私はしないけど。


見た目可愛いから太らないでほしいな……ヒロイン(ひなちゃん)









【サポートキャラだって恋したい!】






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